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ウガンダの披露宴

この齢26,27という今、
日本の知り合いの結婚出産ラッシュが続いている。
それはもうびっくりするくらい続いている。
かくいう私は日本で結婚式にも披露宴にも参加したことがないまま、ウガンダへきてしまった。
そして、ウガンダでウガンダの結婚式、披露宴を体験している。

なので「日本とウガンダのここがすごく違うよ!」
という話はできないが、ウガンダではこうだよという話を今回はしていこうと思う。

服装

ウガンダの披露宴はとても賑やかだ。
伝統的な結婚式の衣装としてはゴメス(女性用、肩が尖りゆったりとしたワンピース朝の服で腰に太い帯を巻く)とカンズ(男性用、ゆったりとした長いワンピースのような服)が多いが、地域によって微妙に伝統装束が異なる。
日本でいう着物のような、正服といったところだろうか。
都市部で結婚披露宴が行われるときは主に親族が着ることが多く、(一般参加者でももちろんゴメスを着ている方もいる。)新郎新婦の友人、招待客などは日本と同じように男性はスーツ、一部伝統服で女性はドレスが多い。
地方で行われる時はみんながみんな伝統衣装を着る。

私も何着かドレスを作ったよ
大胆な肌見せも多い
ビビットカラーが映える!

男性は意外と日本と同じようにシンプルなスーツの方も多かったが、女性は自分が1番美しく映えるようなドレス、髪型、メイクでバチバチにキメてくる。
本当に綺麗で、いつもの勤務時の様子と違いすぎて見惚れてしまう。「自分の魅せ方」が分かってるんだなぁ、と感じる。
それにこちらのパーティードレスは日本に比べてビビットカラーだったりスカートが短かったりセクシーだったり、割となんでも許される。
その女性たちをみんなで「きれい!」「素敵!」なんて褒め合ったりするのだ。

食事

ウガンダの披露宴の食事はビュッフェスタイルが多い。そして新郎新婦がお色直しをしているときに済ませる。
時間は14時や15時と微妙な時間だ。
ウガンダのローカルフード(とはいえ少し上品な味付け)のものがずらっと並び、参加者は並んでゾロゾロと食事を取る。
おそらく予算に応じて食事やドリンクの種類が増え、参加者の満足度も高まる。やはり食事を楽しみにしている人も多く、この時間はわいわいと賑やかになる。

いつもはこんな豪華なご飯を
食べれないからこそ、
みんな山盛りてんこ盛りで
お皿によそう。
特に野菜をたくさん摂れるのがうれしい!

スケジュール

大体午前中に教会での結婚式があり、新郎新婦は純白のスーツ、ウェディングドレスで参加する。
昼過ぎに場所を移動して披露宴が始まる。
実は結婚式には参加したことがなく、写真で様子を見たことしかないのだが、ウガンダは6割がキリスト教なのでキリスト教の方は主に日本の教会と同じような結婚式をしていると思う。
(イスラムなど他の宗教はまた全く違うのだろう)。

午後、昼過ぎに披露宴が始まる。
ウガンダの披露宴の始まりは以下のようだ。
フラワーボーイ・フラワーガールのような子供たちが1番に踊りながら登場する。

子供だってダンスが大好きで大得意!

その後新郎側の友人4人、新婦側の友人4人がペアになって同じく踊りながら入場する。この4人は衣装を揃えて出てくる。
その後、新郎側の1番の友人と新婦側の1番の友人がまたペアになって出てきて、最後に新郎新婦が登場する。
最初の登場は結婚式からそのまま来るので純白のスーツとドレスだ。
踊りながら始まり入場してくるところは、いかにもウガンダらしい。

肌が黒いからこそ白いドレスが映える✨

その後
上にも述べたように新郎新婦のお色直しの時間、参加者の昼食タイムになる。

お色直し(1時間ほど)を終えると後半のスタートだ。この時の入場は最初の入場と同じメンツが同じ順番で入ってくる。ただこの時、全員が衣装を変えているのが特徴である。1回目の入場に比べて派手で(おそらく)新郎新婦の好みに合わせたデザインの衣装で登場する。それがまた、個性が出ていて素敵である。

お揃いのピンク、かわいい!

後半は新郎側、新婦側の親戚のスピーチがある、日本と違って兄弟の数がものすごく多く、親戚も多いので親戚一同がずらっと並ぶと結構な圧がある。
MCや家族のスピーチは大体ローカル言語なので、この辺に来ると私はほぼ理解できない。(多分感動的なことを言っているのだろう)。

全員新郎側の親戚
男性はカンズ、女性はゴメスを着ている
参加者から新郎新婦へプレゼントを渡す時間、新郎新婦からのメッセージもあり、ケーキカッティングの時間もある。日本みたいに新婦さんが新郎さんにケーキを食べさせた後、逆に新郎さんが新婦さんに食べさせてあげてほっこりする。ケーキカッティング!

参加者から新郎新婦へプレゼントを渡す時間、新郎新婦からのメッセージもあり、ケーキカッティングの時間もある。日本みたいに新婦さんが新郎さんにケーキを食べさせた後、逆に新郎さんが新婦さんに食べさせてあげてほっこりする。

パーティーのスケジュール自体は19時頃に終わるのだが、そこから夜遅くまでみんなで気が済むまで踊り明かす。
(流石に私はそこまで遅くは残らない)
ただこれは私の配属先近くの流れであって、
地方によってやはり違ってくるかもしれない。

ウガンダ南西部の方の伝統衣装。
こちらもきれい!

結婚観

昔はやはり同じ部族間の、お互いの位がどうだの、難しく複雑なルールがあったそうなのだが、最近はやはり昔と価値観が変わってきているという。
昔は男性から女性へ牛20頭をプレゼントするなど男性から女性側へ一家がプレゼントをするのが普通であり、プレゼントが多ければ多いほど(牛の数が多ければ多いほど)自分の一家の財力をアピールできる場だったそうだが、
最近は移動が盛んになって遠方地での結婚(北部と南西部など)も増えたので牛を引き連れて歩けないなどの理由から、お互いの家族が納得していれば野菜で良かったりお金(現金)で良かったりさまざまなケースがあるらしい。
ただしほとんどの場合やはり男性側から女性側へ何かしらのプレゼントをすることが一般的だ。

また、一般的に男性は年上の女性との結婚を躊躇するらしい。
これは日本の感覚からすると意外だが、ここでは女性から男性へのリスペクトは大事なようで、年上女性と結婚するとそのリスペクトが生じないため親戚や周りからのあたりもキツく、あまりよろしくないらしい。
(同い年はOKらしい)
男性が年上であれば良く、10歳以上離れた年の差婚などもたびたびあるという。
10歳以上は流石にちょっときついかな…!

まとめ

ウガンダの結婚式、披露宴はみんなが笑顔になれる素敵なものだった。
温かく、心から新郎新婦を祝福する気持ちが伝わってきて心がじんわりとする。
日本より先に他の国の結婚披露宴に出るだなんて子供の頃の私からしたらびっくりだろうけれど、とても良い経験ができたなと思っている。
日本に帰ったら逆カルチャーショックを感じそうで、それはそれで楽しみだなぁ!

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