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#11 秋を感じる北アフリカのファブリック ビサラ・マルグム 

9月。月の後半にもなれば、暑さも緩み、徐々に秋へと季節が移ってきます。
季節の変わり目には、やはりその季節に応じたお部屋に模様替えしたくなるもの。
これまでのお部屋にちょっぴり変化がつくだけでも気分があがります。
寒くなるにつれてお部屋にいる時間も長くなってきます。
好みのラグやファブリック小物を使って、もっともっとお家で過ごしたくなるそんな心地よい住まいを作りませんか。

まもなく秋。今回は、今年新たにラインナップに加わった
存在感ある秋らしいデザインのファブリックをご紹介します。


モロッコのアトラス山脈へ旅するような、色彩豊かなブランケット
ビザラ

モロッコの山岳地帯アトラス住むベルベルの女性たちが自らのために手織りしていた大判のブランケット「ビザラ」
「ビザラ」とはベルベルの言葉。フランス語では「ハイク」と呼ばれています。

ベルベルの人々が住む モロッコの山岳地帯 アトラス山脈の麓

「ビザラ」は主に寒さをしのぐためにコート代わりとして身に纏ったり、
赤ちゃんをくるんだり
あるいは、フロアマットやベッドカバーとして
季節を問わず「暮らしの道具」として使用されていました。
今ではあまり織られることもなくなったという「ビザラ」
手織りのあたたかみ、そしてビンテージならではの深い味わいを感じられる魅力あふれる一枚です。

鮮やかで生き生きとした色使いは、織った人のセンスがそのまま反映され
なおかつ、サイズも不揃い一つとして同じものがない
唯一無二の品です。

時にはベルベルの伝統的な文様が刺繍があったり・・・。
古くから使われている文様には魔除けや幸せを願う意味があり
暮らしの至るところでお守りのように使われてきたそう。

生地自体がとっても貴重なので次回同じ柄は入らないと思うので一期一会であった時のインスピレーションでお選びください!


多様性あふれるベルベルのラグ-
チュニジアのマルグム


「マルグム(Margum)」とは、ベルベルがルーツのチュニジア絨毯のこと。
ケロアン(Kairouan)、エル・ジェム(El Jem)、アウドレフ(Oudhref)の3都市で織られています。
何世代にもわたって女性たちによって受け継がれてきた織物であり、また芸術作品でもあります。



マルグムにはラグの裏側に工芸局が発行する、製造年、サイズ、重量、そしてチュニジアで手織りされたことを証明するラベルがついています。


「マルグム」の主なデザインはひし形。アラビア語で「レグマ」を意味し、「マルグム」という言葉の語源にもなっています。
ひし形は、ベルベルの人々にとっては「豊穣」の象徴。ラグに表現された柄や色合いにはそれぞれ意味があり、織り手の思いが込められています。
美しい幾何学模様はもちろん、手織りの温もりやその独特な色の風合いは豊かな空間を演出してくれます。


その他にもアフリカ各地から仕入れたラグ、ファブリックをご紹介しております。一足秋を先取りしてみてはいかがでしょうか。


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