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下の名前も思い出せない人からの手紙

部屋の片付けを始めたらとまらなくなって、飽きて家をでた。高尾の方まで行っちゃおうと思ったけれど、国立で降りて、古本屋をめぐったりする。
夜はゆうらん船を歌った。部屋にはなんていうのか、ちょうど気がついたら容量がなくなっているPCみたいに、よくよく見ると自分の軽さを妨げているようなものが沢山あって、けれど困ったことにそれらは簡単には消去できないのだった。

多分実際に家を手放すことになるまで、思春期に書いた群青小説のプロットをわたしは手放すことが出来ないのだろう。それと、下の名前も思い出せない人からの手紙も。

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