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生存戦略

今日はしごとに出たのだけれど、特に急を要するものもなくて、PCだけとって幾つか事務作業をして、ほんと体感30分くらいで退社して、オッドタクシーと輪るピングドラムの劇場版をハシゴして観た。オッドタクシーは本編とかなり被っている部分も多かったので(それはピングドラムもだけれど)途中でちょっとウトウトしてしまった。最後の方で「身の丈に合った生き方をすることにする。身の丈にあっていない友人が僕にはいるのだし」といったような発言があって、いいセリフだなあと思った。わたしもそんなようなことはよく思う、のだけれど、最近は、自分には勿体無いくらいの友人を、「紹介」したり「利用」したりすることなしに(言葉面で見るとひどいけれど、極端にいうとそういう感じ)、距離感を持って関係を持ち続けられる方法を探してもいて、そういう意味で、「身の丈にあっていない友人」がいるだけでは不十分で、相手にとっても、全く違った角度から、自分が「身の丈にあっていない友人」であろうとすることを、日々意識していきたいな、とか思う。
ピングドラムでは、実写とアニメの絵が重なる演出が多用されていて、これはのどから手が出るほどやってみたい、と思った。映像じゃなくてもいいのだ、写真と絵とか、そういう感じで。

ピングドラムはエヴァンゲリオンみたいに、観終わったあと、「自分は何をしているのだろう」というような気持ちにさせられる。本当に世の中に向けて、正面切って生きているのだろうか、と。自分なりの態度というものを、表明できているのだろうか、と。
「生存戦略」という言葉が何回もピングドラムでは使われるけれど、わたしにとってその言葉は仕事に向けた時、驚くほどにしっくりとくる。そうなのだ、したくないこと、とかさ、自分なりの態度とは真逆になるようなものや、自分の感受性を殺してしまうようなこと、そんなことをやり続けながら生活を続けてられているのは、それはわたしの「生存戦略」なのだ。結構ヒリヒリとした、ぎりぎりの場所での。

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