【国際協力NGO風の会】小学校支援チームの理念

皆さんこんにちは!
国際協力NPO風の会ラオス事業部学校建設チームのリーダーを務めています中田と申します。

まずは、この記事に興味を持ってくれてありがとうございます。
今回はチームの理念についてまとめてみました。
ぜひ、最後までお付き合いいただき楽しんでもらえればと思います。

私たちのチームの理念を紹介する前に弊会の理念をご紹介したいと思います。

「すべての子どもたちが未来への希望をもてる世界が理想です
 しかし 世界には 明日さえ定かでなく
 今も泣き 飢え 死んでいく子どもたちがいるのです
 私たちはそれをずっと知っていました
 しかし 私たちは何かをしようとはしませんでした
 それは 私たちが自らの可能性を信じず 理想を持っていなかったといえるのです
 ここで 私たちは思いを新たに誓います
 たとえ小さくとも 私たちの確かな情熱と愛が 子どもに希望の明かりを燈し
 未来への扉を開く追い風となることを確信します
 そしてここに 国際協力行動隊「風の会」の設立を宣言します」

この理念は弊会の現会長が設立時に掲げたものになりますが、今でも弊会の存続理由として、また弊会員の志の原点として強く在り続けています。私たちのチームもこの想いを核として理念を定め、行動しています。

私たちのチームの理念は以下になります。

「学校建設事業を通して教育の質の向上を目指し、ラオスの子供たちの視野の拡大に貢献すること」

込めた想いは大きくわけて3つあります。

1つ目は、「学校建設を具体的な支援策としたこと」です。私たちは当初ソフト面での支援を考えていましたが、文献を読み進めていくうちに学校の設備が初等教育環境において不十分であることを知りました。実際に弊会の支援先の小学校も天井や壁が今にも崩れそうな状況にあります。学生が建設事業にかかわることには大きなハードルがありますが、「本当に必要とされている支援は何か」を真剣に考えた末、現在の事業に挑戦することを決意しました。
2つ目は、「教育の質の向上」です。ラオスの初等教育の課題の一つとして留年・中退率の高さを挙げることができます。ラオスでは日本と異なり、義務教育期間においても進級時に試験が設けられています。教育の質はこの留年・中退率に大きな影響を及ぼします。留年・中退率の高さには国家の歴史や民族性、気候など様々な要因がありますが、弊会ではまずは支援の基盤となる建設事業を成功させ、その後の事後支援を通して支援先の教育の質の向上に貢献していきたいと考えています。なお、本プロジェクトでは教育の質を測る指標として留年率を用います。
3つ目は、「視野の拡大に貢献すること」です。これは私たちのチームの色を表しています。すなわち、私たちの願いを込めています。理念について話し合ったとき、教育を受けることの良さについて考えました。チームで出した答えは「視野が広がったこと」でした。私たちがこのように教育支援に携わっているのも、仲間に出会うことができたのも、全ては教育を受けて、「知った」からであり、知ったことによって「視野が広がった」からです。私たちには自分たちの視野を広げる恵まれた環境がありました。視野が広がったことで自分がやりたいと思うことを自由に選択することができました。同様に支援先の子供たちにも自分が生きたいと思う人生を生きるためのその選択肢を与えることはできないだろうかと考えました。私たちにとって「すべての子どもたちが未来への希望をもてる世界」とはこのように
自分の人生を自分で決める自由意思と自己実現への道が開かれている社会
にあると考えています。

長くなりましたが、最後まで記事を読んで下さりありがとうございます。
弊会は発足当時に比べて会員数も支援先も大きく増えました。それは、理念に込められた想いが強く、多くの人の共感を生むからであると考えます。
私たち学生はまだまだ無力な存在ではありますが、無力であることと何もしないことはまた別のお話です。たとえ微力であろうとも私たちは希望を持てる社会の実現に向け確固たる想いをもって活動を続けます。そして、いつか皆さんとともに大きなうねりを伴った追い風となって世界を救うことができるようになることを信じています。

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