見出し画像

海辺の暮らしを選んだわけ

海岸を散歩するのを日課にしたい。夢とまではいかないけれど以前からそう望んでいた。
ようやく海に近いところに自宅を構え、3日前からこの時を心待ちにしていた。雨のせいで。
少し粘り気のある風が、ゆったり通りすぎて行く。
いかにも海の似合う女性が、海の似合う犬と散歩している。
堤防に腰かけると、真っ赤な夕陽に染め分けられたテトラポットにフナムシが見え隠れする。彼らは海の中でも生きられるのだろうか。
海で生じた疑問は、海が似合う人に尋ねるのがいい。正確さなど求めてはいけない。
海に夕陽は沈まないけれど、ここで暮らしていけそうだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?