「てめえ、道草食ってんじゃねえぞ」
「俺は草食動物じゃねえ。誰が道の草なんか食うかよ」
「じゃ、どこで油売ってやがった」
「バカかおまえ、いつから俺が油屋になったよ。油なんか売ったことは一度もねえ」
「じゃどこで何してた」
「そんなこと言えるかよ」
「どうせ、あのブッサイクな女とどっかでイチャついてやがったんだろう」
「聞き捨てならねぇな。ブッサイクとはなんだよ、てめえ、そこに土下座してあいつに謝れ。さもねえと」
「そんなのは愛情の裏返しだろうがよ。あの子はかわいいよ」
「なんだとてめえ、愛情は裏返すな。いつも表から見てやがれ。この節穴野郎が」
「なんだと。俺には５つしか穴は空いてねぇ。てめえにも同じだけ空いてるだろうが」
「バカ野郎。俺は今、鼻が詰まってんだ」
「さっさと保健室行きやがれ」
「俺のじいちゃんはアメリカ人だ。アメリカ製保健室にしか行かねえ」
「この大嘘つき野郎が」
「本当だ。俺のじいちゃんはロンドン生まれのロンドン育ちだ」
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たらはかに 様
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