こんにちは、深見です。
銀歯が外れました。んで、つけなおしました。

まあ聞いてください。事の始まりは、なんということもない日課からです。

歯磨きの前、歯間ブラシを使うことにしています。日課です。たまに忘れるけど。
お恥ずかしい話、深見は虫歯歴多数でして、神経のない歯が複数本あります。そこで「もうこれ以上、誰にも犠牲になってほしくないの」の精神で、歯間ブラシを使ってせこせこデンタルケアをしているというわけです。

昨晩も、歯間ブラシで歯間の汚れを落としていました。いつも通りだったはずなのですが、とんでもねえ大事件が起こります。

歯間ブラシが歯間から抜けん……。

そんなことある？　と、一生懸命抜こうとする私。抜けない歯間ブラシ。なおも頑張る私。抜けない歯間ブラシ。

さすがに歯間ブラシをブラブラさせたまま寝るわけにはいかないし、歯間ブラシ装備で仕事に行くわけにもいきません。しょうがねえ、切るか。と、ちょっと怖いけどカッターで糸を切ろうと決意した、その瞬間です。

あれほど頑固に歯間に留まっていた歯間ブラシが、ぽろりと抜けました。そして、キラリと光る何かも、同時に抜けました。

もうお分かりでしょう。そう、銀歯です。

銀歯です。正確には、パラジウム合金です。

あ～～～～～～～あ

やっちまったよオイ。

外れましたね。銀歯が。外れました。歯間ブラシが挟まっていた歯間に隣接していた銀歯が、見事にポロっといきました。痛みはなかったです。しかし、外れました。

こんなことがあって良いんでしょうか？

小豆バーとかキャラメルとかガムとかを食べていて外れた、なら分かります。まだ納得できます。
しかし、よりにもよってデンタルケアの途中で外れるとは何事か。こちらは歯に対して寄り添う姿勢を見せているのに、この仕打ち。なんたる非道。これは明白な裏切りです。

しかし、いかに嘆けど銀歯は戻らず。

外れたのは、よりにもよって奥歯で、しかもかなり広範囲を覆っていた銀歯です。この時、深見の奥歯はかつてないほど無防備な状態だったといっても過言ではなかったでしょう。なんせ、やわらか象牙質丸出しですからね。

深見は焦ります。これから眠ろうという時になって、奥歯を1本失ったも同然なわけです。寝ている間に歯ぎしりでもしようもんなら、1発KO象牙質粉砕コースは免れないでしょう。

「歯ぎしり　防ぐ」「歯ぎしり　しない方法」とか色々調べましたが、結局「専用に作られたマウスピースじゃないとかえって良くないよ」ということが分かっただけだったので、深見は諦めてベッドに入りました。

まあ、奥歯が砕けたらその時はその時ってことで、腹をくくって就寝。朝になっても奥歯は砕けていませんでした。配慮してくれてありがとう、顎。

さて、幸いにも翌日に歯医者の予約が取れたのですが、ここでまた別の問題が発生します。

深見は、歯医者が苦手なのです。

よく、ものの喩えとして「〇〇がトラウマで～」という言い回しをしますが、深見は多分マジでマジな方の意味で歯医者がトラウマです。歯医者に行くと全身が震えたり、血圧が急低下してぶっ倒れたり、嘔吐したりします。

行きつけの歯医者さんは、歯医者と歯科治療に対して極度の恐怖心がある旨を説明し、実に丁寧に対応してくれたため行きつけています。ありがたい限りです。
ここの歯医者であれば、深見は少なくともゲロを吐きながらぶっ倒れることはありません。（震えはとめられないけど）

しかし、それも「めちゃくちゃ覚悟をして決意を固めてから歯医者に行く場合」の話でしかありません。
今回のように、急に歯医者に行く必要が出た場合……そう、足りないのです。「覚悟」が。

いやだ～～～～～～～～～～

歯医者いやだ～～～～～～～～怖いよ～～～～～～～～～～～！！！！！

と、脳内で駄々をこねます。

しかし深見は一応社会人。現実世界で駄々をこねるわけにもいかず、粛々と仕事をし、歯医者の予約時間を待つしかないのです。
※本当のところを言うと、仲のいい同僚に「歯医者こわいよ～～～～～～～～行きたくないよ～～～～～～～～」と駄々をこね、励ましてもらいました。同僚ありがとう。

歯医者で起こったことは、あまり詳細には書きません。書きませんというか書けません。それどころじゃなくて何も覚えていないので。
いつも「怖い？」と心配してくれる先生すみません……深見はいまだに、口内に鏡を突っ込まれるだけで面白いほど震えています。オートバイブレーション深見。

結果的に、外れた銀歯はそのままスポッとはめなおしてもらえました。銀歯の下に虫歯とかも特になかったらしく、良かった良かった。ひと安心です。

外れた原因としては、まあ予想通りというか、歯間ブラシでした。引っ掛かった歯間ブラシを無理に取ろうとした結果、銀歯ごとすっぽ抜けたらしいです。銀歯をパワーで引っこ抜いたのは深見。ぜ～んぶ私のせいってわけですね。反省。

いやはや、大変でした。皆さんも、歯間ブラシが歯間から抜けなくなっても、無理やり引っこ抜いたらいけませんよ。

以上です。歯は大切にしよう。