見出し画像

ぐんぴぃ、愛してるぜって話

ぐんぴぃはすげえ、って話。とりとめもなく書きます。
酒を飲みながら書いているので、支離滅裂なのはお許しください。

-----------------------------------------------------------------

お笑いコンビ「春とヒコーキ」のバキバキ童貞ことぐんぴぃ。彼を中心に運営されているバキ童チャンネルに出会ってから、かれこれ1年が経過した。
きっかけはマジでなんだかよくわからないが、しみけん×ぐんぴぃのセックス(?)講座動画がバキ童コンテンツとのファーストコンタクトだったようだ。それから、童貞研究者ピーター博士とのキモシェアハウス編、アニマルセックスクイズシリーズなどを食い入るように見はじめ、いつしかバキ童チャンネルのファンになっていた。

三十代童貞という強烈なコンプレックスを、軽やかに笑いに変えていく企画力とユーモアがとにかくすごい。
「童貞」がやるからこそ面白いエロネタは勿論、相方・土岡はじめ、スタッフやゲストを交えた知的で軽快なやりとりも魅力だ。
DTクイズタイムショックなどの斜め上な童貞イジりも、ぐんぴぃと仲間たちの関係値があるからこそ笑いに変えられるのだろう…という絆の深さを感じられて、感慨深くもなったりする。
とはいえぐんぴぃ本人は、当然ながら童貞はなるだけはやく卒業したいと考えている。だが、童貞ネタがバズりにバズって遠のいている感が無きにしも非ずなのが悲しいところだ。それがまた面白さに拍車をかけているのだけれど。

基本、バキ童チャンネルは私の中で娯楽として視聴しているものだが、上記の通り下品な企画の中でも隠し切れない知性が光るのもまた癖になる。時折ぐんぴぃから飛び出す文学的な教養(自分がモテない理由を述べるのにカラマーゾフの兄弟を引き合いに出す、ピーター博士への餞別として哲学書を渡す、など)に驚かされることもしばしば。
土岡はもちろん、関係するスタッフやゲストたちの知性の高さもまた影響しているのだろう。「なんか男が寄ってたかっておバカなことやってハプニング的に笑いを取っている」という芸風ではないのも、バキ童チャンネルの強みだと思っている。

そういうわけで、基本は「笑いたい」から見ているチャンネルなんだけど、ちょっと前にUPされたこの動画で、私は思い切り泣いた。

ぐんぴぃが戸田さんに非常にリスペクトを持ちながら対談されていることがよくわかるので、単に「(元)セクシー女優の人としゃべっている」という感じではないのがまずひとつ。ついでに言うが、ぐんぴぃのプレゼン力が高いので、マジで戸田さんの著書を読みたくなっている。

話を戻すと、私はこの動画を最後まで見て、「コンプレックスと向き合う」というテーマがあると個人的に感じたのだ。
この動画には「自分を大切にする」というキャプチャ名がついた箇所がある。AVに出ていた理由として「自分をゴミのように扱う才能があった」という戸田さんや、「(童貞キャラだから)しょうがないので下ネタを言っている」というぐんぴぃの言葉は、どうにも私に刺さってしまったのだ。

私自身、実際に男は好きだが、多分男に愛されない人格だし、そもそも男を選り好みする性格の悪さも相まって、「未だに恋人がいない」というコンプレックスがある。
そのコンプレックスを覆い隠すように、「私は男が好きでセックスが好きだから出会いを求めている」という大義名分で出会いを求めていた。
でもこれって結局「愛されたい」という欲求を大っぴらにできないから、しょうがないから言っている部分もあったかもしれないな、と思った。まあ、セックスが好きなのは否定しないけど。でも、安売りはしていたのだ。

戸田さんはさらに「AV女優の仕事をどこかで見下されているものとして見ている」と述べた。これもまた、刺さった。
私と言うものを軽んじて見られたほうが、出会いのきっかけとして楽だったという気持ちを、戸田さんの言葉を経てなんとなく自覚してしまったのだ。

そこからさらに、「そこをメタ的に見れるようになったら、きっと影の英雄になれる」と戸田さんは続ける。
その言葉は「童貞」というコンプレックスを抱きながらも、あくまで「童貞」を笑いのコンテンツとして昇華させ、時に心無い視聴者の不愉快な嘲笑に曝されながらも、視聴者に娯楽を提供し続けるぐんぴぃにささげられた最大の賛辞なのだと思う。なので、これ自体は私には当てはまらない言葉ではあった。
ただ、「自分がしていることを俯瞰し続ければ、どこかで解脱する日が来るかもしれない」、という戸田さんの言葉には非常に胸を打たれる思いだった。そして、この言葉を戸田さんから引き出せる対談を設定できたのは、きっとコンプレックスと冷静に向き合っているぐんぴぃにしかできないことだったんだろうな、と思った。

もちろん、私が言っていることがこの動画の要だったわけではないだろう。
ただ、バキ童チャンネルが織りなすコンプレックスというフィルターを通したコンテンツの数々に、笑いだけでなく、「生きるために必要な哲学」を感じるきっかけの動画にはなったのだ。

***

バキ童チャンネルはもう今や飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ぶりだ。何をしてもバズるし、何をしても笑いを取れる。本当にすごいと思う。私も動画が投稿される時間帯になったら、いの一番に視聴するほどのファンになってしまった。

ぐんぴぃは「(戸田さんは)俺にとってはまぶしい」と言っていたけれど、私を始めとしたコンプレックスを抱える陰キャ一同にとっては、あなたもまた輝かしい星なのだ。
この人生の底からへばりついたコンプレックスを消し去るなんてことはできないけれど、そのコンプレックスを強みに変えて生きていくことはできるのだ。そう思えるような勇気を、ぐんぴぃからもらっているような気がしたんだ。

今日はそんなことを書きたい気分でした。

スウェーデン編、笑かせてもらってます。
これからもどうか体を大切にしてお過ごしください。これからも応援しています。


余談ですが、そんなことをポロッと言ったXのポストをぐんぴぃにRPしてもらったのはいい思い出です。ありがとう。本当に応援しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?