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2023年2月06日の近況報告 我が子に個性的な名前を付けて目立たせたい親たちへ送る話

 政府がいわゆる「キラキラネーム」に制限を加えるように法改正を検討しているそうだが、それには反発したりせず素直に従った方が良いし、ありふれた名前を付けた方が子供のためだ。
 なぜならキラキラネームは「命に関わる」それも「1分1秒を争う時に深刻な悪影響があり、時には『死に直結』する」からだ。
「死に直結する」という重い言葉を使ったが、脅しでも注目されるためのテクニックでもない。そのままの意味で本当の事だ。


 医療現場の医師が言うには、何らかの事情で病院に緊急搬送されたときに、キラキラネームだと患者のIDを作るときに「読み方が違う」と複数個のIDを作ってしまい、取り違える危険性が増すそうだ。
 特に脳梗塞や心筋梗塞といった「1分1秒が生死を分ける緊急事態」においては悠長(ゆうちょう)に名前を確認している暇はない。
 日本の常識的に読めない漢字やルビだと名前の確認に余計な手間がかかって、最悪の場合には「命に関わる大事」になる危険性もありえる。
 名付け親である肉親がいつもそばにいるとは限らないし、大抵は親は子供より先に逝くからキラキラネームをつけられた子供が年老いた時にそんな「緊急事態」に出くわすことは十分にあり得る話だ。


 他にも役所などの書類申請でも致命的な害が出る。
 例えば両親がエヴァンゲリオンにドはまりして我が子に「薫(かおる)」と書いて「カヲル」と読む、と戸籍に登録したとしよう。ちなみにこれはこの記事を公開した時点で実際に出来ることだ。
 そうなると役所側も「カオル」と読んで申請しても「名前が違う」と弾かれて「何でだろう?」と詰む可能性だってあるし、
 書類に書かれた「正しい」フリガナを「間違いかも」と勝手に訂正してしまう事もあり得る。


 役所に重度のエヴァンゲリオンのファンがいて「ああ、これは「カヲル」と読むんだ」と、分かってくれるのならそれでもいいかもしれないが大抵はそうではない。
 というか現実問題として漢字の読みの「お」を「を」と読ませる人が既に俺が務めている会社にいて、彼が役所などに書類を申請する際「お」と「を」の違いで散々揉めそうな名前を付けられてしまった人がいるんだよね。だからキラキラネームの害は「あり得る話」じゃなくて「実際にある話」なんだ。
 大事なので2度言うが、キラキラネームの害は「あり得る話」じゃなくて実害として「実際にある話」なんだよ。


 あえて苛辣(からつ)な言い方をするが正直な話、名前程度……いや「名前ごとき」で個性がつくと思うだなんて甘ったれで、
「たかが名前ごとき」で個性を出そうだなんて思い上がりもいいとこ。その程度で子供に「個性」がつくなんて世の中舐めてんのか? としか思えない。子供の命に関わる事なのでキラキラネームをつけるのは辞めた方が子供のためになるはず。
 キラキラネームは学校でいじめられる、会社で出世できない可能性がある、とかいう「可能性」の話じゃなくて現時点でも緊急搬送や書類申請で「明確な」害があるんだぞ。


 まぁこんな話、本当にキラキラネームをわが子に付けさせたい親の元にはまず届かないだろうが。


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