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祖母の優しさに触れて 〜 12月12日の思い出 〜:娘たちへの手紙

今日は12月12日。
この日は、私の亡き祖母の誕生日でした。
祖母は大正元年生まれで、和歌山の山間部の村で生まれ育ち、そこで亡くなった人です。そこは夏の間は川遊びの観光客が来るので、小さな商店がありましたが、それ以外は移動販売車のスーパーが来るようなところです。しかし、祖母は女性はきれいにしていないといけないという信念の持ち主で、朝起きたらまず鏡の前に立ち、顔を洗い、髪を梳き、化粧水を塗る人でした。「かえちゃん、女の子は身なりをきちんとしないといけないのよ」とよく言われたものです。そして女性らしい丁寧な暮らしをする人でもありました。

お盆と正月には親戚が集まり、30人ほどの大宴会になるのですが、帰りには必ず手作りの柿の葉寿司や巻きずしを持って帰らせてくれました。そのお土産の包装紙は、いただきものを包んでいた百貨店のバラの包装紙だったことを今でも鮮明に覚えています。

私にとって祖母は今亡くなった人で会いたい人ナンバーワンです。祖母の優しい笑顔は、私の自己肯定感を作ってくれた基礎だと思っています。なので12月12日にはいつも祖母を思い出します。今日は私の母に「今日は何の日?」と聞くと、母も迷わず「おばあちゃんの誕生日」と答えていました。

私は祖母のような人になりたいと思っています。もちろん無理です。あんなに優しい人になるのは私には程遠いように思えます。そうは言っても、祖母のように優しい人になれるように、今日からまた頑張ろうと思いました。

 

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