見出し画像

【映画感想】線は、僕を描く【ネタバレなし】

総括

「線は、僕を描く」観た!
非常に良かった、水墨画を通して自身を見つめて成長していく物語に涙が出てしまったよ。そして劇中内楽曲の素晴らしさに心揺さぶられたわ。
ただ、主題歌があまりにも合っていなくて、心地良い余韻をぶっ壊されてびっくりしたわ。

感想

実写映画「ちはやふる」の監督をしていた小泉徳宏監督と音楽も横山克ということで・・・予告観たときに絶対行くわと邦画で久しぶりに思った作品。
期待どおりにおもろかったわぁ。
水墨画の美しさや魅力と素晴らしいキャラクター達によって気持ちよくみれる。
ある意味で、青春物にもなりそうな題材と質感なんだけれど、時間が進むごとに主人公にフォーカスが合っていくとヒューマンドラマがくっきりと描かれていく。
それが、本当に涙を誘う。
多くは語っていないけれど、どうしたって感情移入してしまう。
そして、音楽がエグい。
映像もすごいんだけど、音楽に後頭部を全力で殴られて涙溢れる。
マスクが涙で濡れて冷たいんじゃ!!!
全体がマジで引き締まってて、気が利いてて素晴らしい作品だったな。
あとなんといってもキャラクター造形がすばらしいよ!
横浜流星の少し育ちが悪そうだけど素直な感じとか、三浦友和の掴みどころのないおじいちゃん感とか、江口洋介の快活だけど締めるとこ締める感じとかマジで最高だった。

ただ、エンドロールの主題歌が個人的に最低です。
マジで、気持ちよくエンディングを観て、しっとりと余韻に浸りたかったのに・・・。Vaundyが手掛けた楽曲がドーン!ってきて余韻が死んだ。
プロデューサーが話題性のために入れたんだと思うんだけど、個人的にVaundyすきなんだけど、最低だった。
てかVaundyに映画のコンセプト伝えてないよね?
たぶん。
あまりに乖離してて気分がわるくなったわ。

そんなわけで、ちょうどよく良作でしたが、うざい邪魔が最後に入るのをお気をつけてください。
ソニーの洋画をたのしくみてたら、何も脈絡がないアーティスト曲がエンドロールで流れる時ぐらいの不快感を味わいます。

マジでもったいねぇ。プロデューサーのセンスのなさだと思います。
(72点/100点満点中)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?