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✅このお話の教訓は？（ルビ無）

「ねずみの恩がえし」として知られる寓話です。英語版での教訓は次の通り。

"(S)Everyone (V){has need of} (O){the other}."
　『誰もが他人を必要とします（"has need of"は他動詞の熟語で「…が必要である」の意）』

"(S)A kindness (PV){is never wasted}."
　『親切は決して無駄にはされません（"is wasted"での受動態）』

そして『情けは人の為ならず』という諺の本来の意味でのある「他人に情けを掛けたなら、何時か其れが自分の為になる（自分の利益となる）」を表現しています。

そうそう、他国とは違い、日本にはあらゆる事象と共に八百万の神様が居ついていると教えられています。情けを掛ける相手は人のみに在らず、猫や犬や牛や豚などの益獣を筆頭にあらゆる鳥獣や草木虫魚、そして陸や川や海その他の森羅万象に対しても情を掛けたなら福が舞い込み、疎かにしたなら途方もない厄災を際限なく被る事になると習った事でしょう。

と、書いてふと思ったのですが、皆さんの住んでいる街で生活している全ての人はちゃんと此れを御存知なのでしょうか？
昨今に於いては外の国から来て街に居つく人も多くなり、或いは、核家族化によって誰もが忙しくなってしまった故に家族間の対話が出来なくなって、此れ等の日本の伝統的な土着文化を話し伝えられていないことも侭あるように感じていたりもして居ますが、どの様な隣人を持つにしろ日本国内ではあらゆる事物に心が宿っていると考えてくれている人であって欲しいと思いますよね。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 英文＆翻訳和文（ルビ無）

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　THE LION AND THE MOUSE .

　A Lion was awakened from sleep by a Mouse running over his face .
　Rising up in anger , he caught him and was about to kill him , when the Mouse piteously entreated , saying :
　“ If you would only spare my life , I would be sure to repay your kindness . ”
　The Lion laughed and let him go .
　It happened shortly after this that the Lion was caught by some hunters , who bound him by strong ropes to the ground .
　The Mouse , recognizing his roar , came up , and gnawed the rope with his teeth , and setting him free , exclaimed :
　“ You ridiculed the idea of my ever being able to help you , not expecting to receive from me any repayment of your favour
　but now you know that it is possible for even a Mouse to confer benefits on a Lion . ”

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　獅子と鼠

　獅子は獅子の顔の上を踏み走った鼠に因って眠りを覚まされました。
　怒って立ち上がった獅子は鼠を捕まえ、まさに今にも鼠を殺そうとしたとき・・・、鼠は憐れな態度で此の様に言って嘆願したのです、
　「若し、貴方(獅子)が私(鼠)の命を助けてくれさえしたならば、私は必ず貴方の好意に恩返しをする事でしょう。」
　獅子は笑いました、そして、鼠を逃がしてあげたのです。
　此の少し後に、獅子は数人の狩人達に捕まってしまいました、彼等は地面に繋がった頑丈なロープに依って獅子を縛り付けてしまったのです。
　鼠は、獅子の吼える声に気付くと、やって来るや否や、鼠の齧歯を使ってロープを齧ったのです。
　そして、獅子を自由にしてから此の様に大声で言いました、
　「貴方は、『私が何時か貴方を助ける事が出来るだろう、何らかでも貴方の好意に対しての見返りを私から受けられると期待して居なかった事に依って』、と云う考えを嘲笑しました。
　ですが、今、貴方は、鼠でさえも獅子に恩恵を授ける事が可能だという事を知ったのです！」

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✅逐語訳＆構文解説はこちら

■ このお話の教訓は？（ルビ有）

「ねずみの恩おんがえし」として知しられる寓話ぐうわです。英語版えいごばんでの教訓きょうくんは次つぎの通とおり。

"(S)Everyone (V){has need of} (O){the other}."
　『誰だれもが他人たにんを必要ひつようとします（"has need of"は他動詞たどうしの熟語じゅくごで「…が必要ひつようである」の意い）』

"(S)A kindness (PV){is never wasted}."
　『親切しんせつは決けっして無駄むだにはされません（"is wasted"での受動態じゅどうたい）』

そして『情なさけは人ひとの為ためならず』という諺ことわざの本来ほんらいの意味いみでのある「他人たにんに情なさけを掛かけたなら、何時いつか其それが自分じぶんの為ためになる（自分じぶんの利益りえきとなる）」を表現ひょうげんしています。

そうそう、他国たこくとは違ちがい、日本にほんにはあらゆる事象じしょうと共ともに八百万やおよろずの神様かみさまが居いついていると教おしえられています。情なさけを掛かける相手あいては人ひとのみに在あらず、猫ねこや犬いぬや牛うしや豚ぶたなどの益獣えきじゅうを筆頭ひっとうにあらゆる鳥獣ちょうじゅうや草木そうもく虫魚ちゅうぎょ、そして陸りくや川かわや海うみその他ほかの森羅しんら万象ばんしょうに対たいしても情じょうを掛かけたなら福ふくが舞まい込こみ、疎おろそかにしたなら途方とほうもない厄災やくさいを際限さいげんなく被こうむる事ことになると習ならった事ことでしょう。

と、書かいてふと思おもったのですが、皆みなさんの住すんでいる街まちで生活せいかつしている全すべての人ひとはちゃんと此これを御存知ごぞんじなのでしょうか？
昨今さっこんに於おいては外そとの国くにから来きて街まちに居いつく人ひとも多おおくなり、或あるいは、核かく家族かぞく化かによって誰だれもが忙いそがしくなってしまった故ゆえに家族間かぞくかんの対話たいわが出来できなくなって、此これ等らの日本にほんの伝統的でんとうてきな土着どちゃく文化ぶんかを話はなし伝つたえられていないことも侭ままあるように感かんじていたりもして居いますが、どの様ような隣人りんじんを持もつにしろ日本にほん国内こくないではあらゆる事物じぶつに心こころが宿やどっていると考かんがえてくれている人ひとであって欲ほしいと思おもいますよね。

※ このお話には多くのバリエーションがありますので、ここに書いた教訓が好みでない方々は別の人のお好みの解釈をお選びください。

■ 発音記号付き英文＆読み仮名付き和文

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　THEðə LIONˈlaɪən ANDænd THEðə MOUSEmάʊs .

　Aə Lionˈlaɪən waswəz awakenedəˈweɪkənd fromfrəm sleepslip bybaɪ aə Mousemάʊs runningˈrʌnɪŋ overóʊvɚ hishɪz facefeɪs .
　Risingˈraɪzɪŋ upʌp inɪn angerˈæŋgɚ , hehi caughtkɔt himhɪm andænd waswəz aboutəˈbaʊt totu killkɪl himhɪm , whenwɛn theðə Mousemάʊs piteouslypítiəsli entreatedɪnˈtriːtɪd , sayingˈseɪɪŋ :
　“ Ifɪf youju wouldwʊd onlyˈoʊnli sparespéɚ mymaɪ lifelaɪf , Iaɪ wouldwʊd bebi sureʃˈʊɚ totu repayriˈpeɪ yourjɚ kindnessˈkaɪndnəs . ”
　Theðə Lionˈlaɪən laughedlæft andænd letlɛt himhɪm gogoʊ .
　Itɪt happenedˈhæpənd shortlyˈʃɔrtli afterˈæftɚ thisðɪs thatðæt theðə Lionˈlaɪən waswəz caughtkɔt bybaɪ somesʌm huntersˈhʌntərz , whohu boundbaʊnd himhɪm bybaɪ strongstrɔŋ ropesroʊps totu theðə groundgraʊnd .
　Theðə Mousemάʊs , recognizingˈrɛkəgˌnaɪzɪŋ hishɪz roarrɔr , camekeɪm upʌp , andænd gnawednɔd theðə roperoʊp withwɪð hishɪz teethtiθ , andænd settingˈsɛtɪŋ himhɪm freefri , exclaimedɪkˈskleɪmd :
　“ Youju ridiculedˈrɪdəˌkjuld theði ideaaɪˈdiə ofʌv mymaɪ everˈɛvər beingˈbiɪŋ ableˈeɪbəl totu helphɛlp youju , notnɑt expectingɪkˈspɛktɪŋ totu receiverəˈsiv fromfrəm memi anyˈɛni repaymentriˈpeɪmənt ofʌv yourjɚ favourféɪvɚ
　butbʌt nownaʊ youju knownoʊ thatðæt itɪt isɪz possibleˈpɑsəbəl forfɚ evenˈivən aə Mousemάʊs totu conferkənfˈɚː benefitsˈbɛnəfɪts onɔn aə Lionˈlaɪən . ”

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　獅子ししと鼠ねずみ

　獅子ししは獅子ししの顔かおの上うえを踏ふみ走はしった鼠ねずみに因よって眠ねむりを覚さまされました。
　怒おこって立たち上あがった獅子ししは鼠ねずみを捕つかまえ、まさに今いまにも鼠ねずみを殺ころそうとしたとき・・・、鼠ねずみは憐あわれな態度たいどで此この様ように言いって嘆願たんがんしたのです、
　「若もし、貴方(獅子)が私(鼠)の命いのちを助たすけてくれさえしたならば、私わたしは必かならず貴方あなたの好意こういに恩返おんがえしをする事ことでしょう。」
　獅子ししは笑わらいました、そして、鼠ねずみを逃にがしてあげたのです。
　此この少すこし後あとに、獅子ししは数人すうにんの狩人かりうど達たちに捕つかまってしまいました、彼等かれらは地面じめんに繋つながった頑丈がんじょうなロープに依よって獅子ししを縛しばり付つけてしまったのです。
　鼠ねずみは、獅子ししの吼ほえる声こえに気付きづくと、やって来くるや否いなや、鼠ねずみの齧歯げっしを使つかってロープを齧かじったのです。
　そして、獅子ししを自由じゆうにしてから此この様ように大声おおごえで言いいました、
　「貴方獅子は、『私鼠が何時いつか貴方あなたを助たすける事ことが出来できるだろう、何なんらかでも貴方あなたの好意こういに対たいしての見み返かえりを私わたしから受うけられると期待きたいして居いなかった事ことに依よって』、と云いう考かんがえを嘲笑ちょうしょうしました。
　ですが、今いま、貴方獅子は、鼠ねずみでさえも獅子ししに恩恵おんけいを授さずける事ことが可能かのうだという事ことを知しったのです！」

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