推しのための、不健康で肉体的な最低水準の生活
「推しが燃えた。」
唐突に、しかし確実に人々を物語の世界へと引き込む言葉からその小説は始まりました。
「推し、燃ゆ。」
現役大学生作家である宇佐美りんさんが執筆。第164回芥川賞に選ばれた作品です。私自身、幼いころから無類のテレビっ子であり、俳優、アイドル、アニメキャラクター、沢山の推し達とともに23年の人生を生きてきました。あまり小説は読みませんが、100ページちょっとという手軽さと、タイトルから思わず手を出した次第です。1時間ちょっとで完読しましたので、下の文章から