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マニュアルと違うエンジンの組み方

エピソード19

令和3年3月

前にエンジンを組んだ時、ピストンにシリンダーを入れる時、手が4本は要るなと思いました
非常に面倒くさかったので、4輪のようにシリンダーにピストンを入れた方が楽だと思ったのでこの方法を考えました
これもマニュアルを無視した私のやり方です

① クランクケースに木の棒を固定します

② クランクケースをひっくり返してシリンダーを乗せます

③ 上からコンロッドを組んだピストンを入れていきます。スカート側から1個ずつ入れるので楽だし1人で出来ます

④ ピストンを全部入れたら本当はここでヘッドを乗せてしまいたいのですが、内燃機屋にシートカットとバルブガイドの入れ替えに出していて、まだ帰って来てないので塩ビの板で蓋をしてシリンダーを仮止めします

⑤ 裏返して木の棒を取ります。ピストンが抜け落ちる事は無いと思うけど念のための棒でした。④の塩ビの蓋も念の為ピストンが落ちないようにする為です。ヘッド有ったら乗せて本締めまでします

⑥ メタルを敷いていよいよクランクを乗せます

⑦ クランクを乗せてコンロッドを組んで行きます
コンロッドボルトはトルクを掛けてから角度締めし、ボルトの伸びで管理します


⑧ 完成です

今回はヘッドが帰ってきてないので、後乗せの2度手間が有りますが、この方法だと全て1人でスムーズに出来ます

常識に囚われず、先入観を捨てて発想する事により、素晴らしい案が出て来る事も有ります
この組み方は素晴らしい案だとおもってます(笑)


カラーチェックをし、オーバーホールしたミッションを乗せてクランクケースを閉じましたが
今回、オイルのリリーフバルブにシムを入れてプリを掛け、油圧を上げるか悩みました

油圧と言うのは非常に大事で、エンジンブローで"油膜切れ"が原因と言うのは上位に来ると私は思っています
油膜切れ→メタルの焼き付き→コンロッド骨折→ブロー
ってな具合です

非常に悩みましたが、ノーマルで何キロ油圧が掛かってるかも分からず、今回はそのまま組みました
リリーフバルブで油圧を上げ過ぎるとオイルポンプが壊れたり他に負担が掛かるからです
しかし、油圧を上げるのはエンジンブロー対策に有効だと私は思っています

腰下完成です
私は腰上と言う言葉を最近、聞き初めたんですが前から有った言葉なのでしょうか?
私が4輪のエンジンをやってた30年以上前には聞いた事が無かったです
ヘッドガスケットを境に下は腰下、上はヘッドと言ってました
私の見聞が狭いだけかも分かりませんが(笑)

皆さん、読んていで誤字脱字があたり、意見や質問が有った場合は旧Twitter、X等で言ってもらえれば有難いです

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