ah77

ZRX680の令和2年からの記録をぼちぼちと記事にしていきます

ah77

ZRX680の令和2年からの記録をぼちぼちと記事にしていきます

最近の記事

ハイカムとバルブタイミング

エピソード23 令和3年4月 ヘッドを乗せ終わりトラブルも復旧できたのでバルブタイミングを取って行きます (トラブルの内容はエピソード22で) 実はZZR600のカムを乗せるのとバルタイをとる為には重要な作業が有ります 一つはZZR600カムはリフト量がZRXに比べてハイリフトなのと、ほんの少し1気筒内のカム山どうしが広いので、ヘッドに干渉する部分が有るので削らなければいけません IN側のカムの角がリフターを押し下げた時に丸の部分に当たります ほんの少しかする程度で

    • トラブル発生!

      エピソード22 令和3年4月 いよいよヘッドを乗せたんですが... トラブル発生です コッターピンがちゃんとハマってないのを発見しました 初歩的なミスです コッターが1つズレてますがシムはしっかりと着座するのでタペット調整は無駄にはなりませんでした しかし、もう一度ヘッドをめくると大事なヘッドガスケットが無駄になります あれこれと知恵を巡らせ考えた結果 バルブスプリングコンプレッサーのアダプターにボルトを付け、タイヤレバーを加工してこんな物を作りました ヘッドを下

      • シリンダーヘッド搭載までにする事

        エピソード21 令和3年3月 ヘッドの燃焼室加工が終わったのでバルブの擦り合わせをします 当たり面が綺麗に外側に付いてます 今回、シートカットを外当たりにする事により0.5 + 0.5 = 1mmのオーバーサイズのバルブを組んだのと同じになりました そして当たり面までシートを削って広げる事によりかなりポートを広げる事ができました ちなみにシートカットはバルブの突き出し量を測って揃えなければならないので (これ大事) 私は自分ではやりません それにシートカットを何回も

        • 燃焼室加工

          エピソード20 令和3年3月 ヘッドが内燃機屋から帰って来たので最後のヤマ場の燃焼室の加工に入ります 今回、1mmロングコンロッドに合わせてピストントップを1mm落としたのでピストンボリュームは減ってます 狙う圧縮比にする為に、前に測ったピストンボリュームとガスケットの厚みから計算すると、ヘッドボリュームを8.1ccにしなければいけません 削る場所は当然、⭕️の所です ペントルーフ型のヘッドでこんな形は見た事が有りませんでした このバルブ間のツノ型スキッシュは何か狙い

        ハイカムとバルブタイミング

          マニュアルと違うエンジンの組み方

          エピソード19 令和3年3月 前にエンジンを組んだ時、ピストンにシリンダーを入れる時、手が4本は要るなと思いました 非常に面倒くさかったので、4輪のようにシリンダーにピストンを入れた方が楽だと思ったのでこの方法を考えました これもマニュアルを無視した私のやり方です ① クランクケースに木の棒を固定します ② クランクケースをひっくり返してシリンダーを乗せます ③ 上からコンロッドを組んだピストンを入れていきます。スカート側から1個ずつ入れるので楽だし1人で出来ます

          マニュアルと違うエンジンの組み方

          アクセルターンの代償 ミッションのカラーチェック

          エピソード18 令和3年3月 ミッションはベアリング類を交換し、ギアはまず目視で虫食い等をチェックした後に全てカラーチェックをしました 1速のドグの歯が心配だったんですが全て大丈夫だったので綺麗に洗浄して組みました カラーチェックの時の写真はありませんが まず専用の洗浄液で綺麗にしてから浸透液をスプレーして時間をおいてから先程の洗浄液を付けたウエスで浸透液を拭きとります そして現像液を吹き付けるんですが薄く均一に塗らないといけないので歪なギア等は難しいです 経験でどこに

          アクセルターンの代償 ミッションのカラーチェック

          ヘッドとブロックの砂落とし

          エピソード17 令和3年3月 砂落としとは鋳造時にできたバリ等をリューターで取る事です ZRXもバリがそこそこ有りました ヘッドは沢山ありました。これを落として行きます バリが振動で取れて悪さをしないようにする為とオイルが引っかからず、少しでもスムーズに下へ落ちる為です ブロックは少しだけでした 削り後が汚くても見えない所だし何も問題ないので大丈夫です ブロック横の壁を綺麗に研磨してオイルが下にスムーズに落ちる様にする人もいますが、私は時間対効果が低いと思うのでそこま

          ヘッドとブロックの砂落とし

          各部品の重量バランス取り

          エピソード16 令和3年3月 腰下のパーツの重量バランスを取っていきます バランス取りするのは ピストン ピストンピン コンロッドです 4気筒なので4つのパーツの重量を揃える事により、バランス良くなりスムーズにエンジンが回ると言う事です 4つのパーツを計測し1番軽い物に他を揃えます ピストンは合わすピストンピンと一緒に計測して、削るのは裏側のピンボス部分の強度に影響の無い所を削っていきます コンロッドは使う予定のボルトとナットを一緒に測るのはもちろんですが、大端部と

          各部品の重量バランス取り

          メタル合わせとWPC+ハイパーモリショット

          エピソード15 令和3年3月 加工の前のメタル合わせ メタルはクランクをマイクロメータで測りブロックとコンロッドは規定トルクで締めてから内径をボアゲージで測ってメタルの厚みを計算して注文します 届いたメタルをコンロッドやブロックに組み込み、規定トルクで締めてメタルの厚みを確認して終わりです しかーし! 今回は本気で組むのでここからです それぞれのメタルの厚みが出たら場所を判断して組みます タペット調整の様な感じです 狙ったクリアランスにならなければ、私が狙う範囲に入る

          メタル合わせとWPC+ハイパーモリショット

          ZRX680用ヘッドガスケット

          エピソード14 令和3年3月 ZRX680はほぼ流用パーツで組んでます 主要なパーツは ピストン ZX636 ピストンピン ZX636 コンロッド ZZR600 クランク ZZR600 カム ZZR600 クラッチハウジング ZZR600 オイルポンプギア ZZR600 ぐらいです あれっ?ヘッドガスケットは何を使ってるの? と、ちょっと知ってる人は疑問に思うはずです 実際に良く聞かれます 使用しているヘッドガスケットはZZR600の加工品です ZX636ピストンは

          ZRX680用ヘッドガスケット

          ポート加工 それぞれの流儀

          エピソード13 令和3年2月 いよいよポートの加工に入りますが、全て私の流儀です 先月にポート加工の方向性を決めて荒削りしたヘッドを仕上げて行きます 私はエンジンチューンの中でも時間と手間が掛かるポート研磨が1番きらいな作業です こんな小さなポートを削るのは4AGの5ポート以来です 治具はIN側、EX側で2枚ずつ作りました ヘッドのマニ側は測って4つ揃えてけがきます スロート部分とポートが2つに分かれた部分は治具をあてながら削りますが、8つのポート形状は全て違うので

          ポート加工 それぞれの流儀

          677cc確認の為の仮組み

          エピソード12 令和3年2月 クランクがバランス取りから帰って来たのでピストンとバルブリセスのクリアランスの確認とピストンボリュームを測る為に仮組みです ZRX680チューンの為の調査     ↓↓↓↓ https://note.com/ah7187/n/n7b01faee0657 で書いたD型とE型のコンロッドの長さ1mmをどうするか? 小端部の肉厚が薄いので偏心ブッシュは無理です 大端部のコンロッドキャップは触らず反対側の接合面を1mm落として上に偏心加工は内燃機

          677cc確認の為の仮組み

          ガンコート加工

          エピソード11 令和3年1月 ガンコート加工からエンジン部品が帰ってきました 作業前に職人さんに細かく指示をしたんですがEXマニ取り付け面の塗り忘れがあったので、ヘッドだけやり直ししてもらったんですが、これが良く無かったのかヘッドだけはポロポロと塗膜が剥がれます 再焼き入れが原因じゃないかと素人判断で思ってます(笑) それよりもガンコート下処理で剥離の溶剤に漬けた後の処置が悪かったのでシリンダーに赤錆が浮いて帰ってきました シリンダーの鋳鉄部分に赤錆が浮いてます 先

          ガンコート加工

          ポート加工の前に

          エピソード10 令和3年1月 年内にガンコートがあがる予定だったのが遅れた為、ヘッドだけ持って帰ってきて燃焼室の仮加工とポートの荒削りをおこないます まずはヘッドを1つ、コンターでポートに沿ってカットしました 水穴等とのクリアランスを見る為とポート形状を把握してポート加工の方向性を決める為です 4バルブのタンブル狙いの良い形をしてますが吸気側のインシュレーターの取り付け角度を考えると入り口付近は要手直しです やはり4バルブはダンドラで斜め上から混合気を吸わせたいです

          ポート加工の前に

          フレーム修理+補強+塗装

          エピソード9 令和3年1月 100馬力を目指す最後の引き金となったフレームの修理と補強をします フレームだけにしてみたら補修した裏にも亀裂が少し回ってました 小さいリューターで開先加工し溶接した後にプレートを作り補強をしましたが 当初は左側の割れる部分の力を逃す事を考え、右側と同じ様に作り変え、ステーでボルト留めにしようと思いました バイクのフレーム補強などした事がありません サーキットを走る訳ではないしコーナーでのフレームの捩れが気になるほど攻めませんのでエンジンマウ

          フレーム修理+補強+塗装

          ZZR600D型からE型へのアップデートとは

          エピソード8 令和2年12月 色々と調べていって分かった事はZZR600のエンジンの中身はD型とE型では全く別物だという事です クランクはウエイトが丸型から斧型に変わり軽量化され、コンロッドも軽量化に加え1mmロング化されています バルブもD型のステムの方が0.5mm太いです つまりD型から各部軽量化によるレスポンスアップ、コンロッドは1mmだけですがロングコンロッドになり首振り減少方向へ、バルブもステムが細くなり吸入量アップし、正にメーカーによるチューンナップです 9

          ZZR600D型からE型へのアップデートとは