見出し画像

ポート加工の前に

エピソード10

令和3年1月

年内にガンコートがあがる予定だったのが遅れた為、ヘッドだけ持って帰ってきて燃焼室の仮加工とポートの荒削りをおこないます

まずはヘッドを1つ、コンターでポートに沿ってカットしました
水穴等とのクリアランスを見る為とポート形状を把握してポート加工の方向性を決める為です

4バルブのタンブル狙いの良い形をしてますが吸気側のインシュレーターの取り付け角度を考えると入り口付近は要手直しです

やはり4バルブはダンドラで斜め上から混合気を吸わせたいです

燃焼室に使わないバルブを掘り込んで仮加工です。400のヘッドなので容積が小さいので圧縮比調整の為に拡大してデトネ防止の為に最終的には鏡面にします
大幅に容積を変えると4つの容積を揃えるのが非常に面倒くさくなりますが、そこは根気と努力です
チューニングは調整、確認の繰り返しです

EXポートの謎の穴

この穴の事を調べるとZRXの後期型にはこの横穴から上への縦穴を通り、前期には無いヘッドカバーの穴から出てどこかへ行ってるらしいです(笑)

多分、排ガス規制をクリアする為の苦肉の対策だろうと勝手に思ってます
ところで最初のヘッドをカットした写真は後期のヘッドではありません
前期のヘッドで穴は7,8mmで行き止まりです

後期のヘッドを見た事がないので分からないのですが、前期にも縦穴は存在しますが奥でポートには繋がってません

これは一体どう言う事なのでしょう?
98yから導入された排ガス規制の為に94y発売のZRXにあらかじめ準備をしていたのでしょうか?
この謎は分からずじまいですが、穴ぼこはないに越した事はありません
アルゴンで埋めるのは歪が出るのでデブゴンと思いましたが剥離が怖いので今回はそのままで見なかった事にして記憶から消しました(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?