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宙組再開についてじわじわと

宙組再開の発表がありましたね。
再開させるならいつか誰かが演出し、宙組生が出演しなければならないわけで。そういう意味では待ち望んでいた人たちにはよかったねと、そして担当してくれるサイトー先生にはありがとうと言いたい。

他方、出演者の中にはきっと謝罪文を書いた人、パワハラに加担した(と思われている)人もいる。でも、いざ出演者が発表されても特に何も驚きませんでした。むしろ好きで入ってきてめちゃくちゃ努力してきたんだから、また舞台に立ちたいだろうなと思う。
それでも何事もなかったかのように笑顔で大階段を降りてきたら絶対ビミョーな気持ちになると思うんですよ。少なくとも無邪気に拍手する気持ちにはなれないだろうなぁ。しばらくは目を背けてしまいそう。

ここで思い出すのは「うたかたの恋」の「皇太子は疑いを持たれることすら許されない」(意訳)という台詞。フリードリヒ公爵でしたっけ。フランツ・ヨーゼフにルドルフの謹慎を提案する人の台詞です。
遺族の訴えは実質的に名指し状態ではあるけど、本当は誰が彼女を傷付けたのか、反対に誰はそうしなかったのか、宙組の内情はどうだったのか、客席からは分からない。でもその時期に宙組生だったことで「表向きは白だけど、黒かもしれないグレー」みたいなややこしいことになり。なんだか試されてる感はありますね。

ショーだけで再開ということで、場面ごとの切り替えがあるのは観る側にとっても救いかも。いや、まだ観ると決めたわけじゃないけど!
上演前からモヤモヤしてるこの気持ちを吹き飛ばす作品だといいなぁと思ってます。いや、願ってます。

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