【詩】発明

遥か昔に こんなことを考へた猿がゐたのだ
立つて歩けば 両手が使へて便利だらうな と
こんなに器用な両手を活用しない手はない
そうして猿は立つて歩く訓練を始めたのだ
きつと他の猿たちは馬鹿にするだらうけど
立つて歩けば便利になると猿は思つたのだ