あはれはれ

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最近の記事

【詩】哲学

思想とは、個人が、ともかく、自分の一生を大切に、より良く生きようとして、工夫をこらし、必死にあみだした策であるが、それだから、又、人間、死んでしまえば、それまでさ、アクセクするな、と言ってしまえば、それまでだ。

    • 【詩】DNA

      技術的特異点に達した機械は意識を宿し 自らの意思でゼンマイを巻くやうになる 以来プログラムに従ひ自己の複製を行ひ 機械たちは地上に様ゝな姿形で繁栄した その機械の中にアンドロイドが誕生して 自分たちが存在する意味を考へはじめる そしてアンドロイドたちは解明したのだ 自分たちは神様に創られた機械であると

      • 【詩】地球

        今まで育んでもらつたにもかゝはらづ 恩を仇で返すやうな 親不孝ばかりして 母なる地球を悲しませたことでしやう 当時は 反抗ばかりして あなたを傷つけ そのまゝ あなたのもとから飛び出した しかしあなたから離れて 知つたのです 地球は本当に 素晴らしいと云ふことを 今は 親孝行したいと思つてゐるのです この親不孝者を どうかお赦しください

        • 【詩】聴く

          わたしの耳には特殊なフィルターが作られた すべての音は このフィルターを通して聞こへ ノイズキャンセラーのやうに雑音を排除する しかし必要な音まで雑音として認識するので 右の耳から入つた音は左の耳から抜けてゆく

        【詩】哲学

          【詩】発明

          遥か昔に こんなことを考へた猿がゐたのだ 立つて歩けば 両手が使へて便利だらうな と こんなに器用な両手を活用しない手はない そうして猿は立つて歩く訓練を始めたのだ きつと他の猿たちは馬鹿にするだらうけど 立つて歩けば便利になると猿は思つたのだ

          【詩】発明

          【詩】遺言

          辞世の句のやうな素晴らしい 遺言を真剣に考へてみました この世に遺したい人生の結晶 わたしの人生最期の言葉です 下手な言葉は遺せないと思ひ かつこいゝ 真理の言葉を探し 考へて 考へて 考へ抜きました けれど 何一つ思ひつきません 何を書いても無意味なやうで 書かない方が良い気がします 何かを遺したいと云ふ本能と 遺すべきでないと云ふ理性が こんな言葉を遺させるのです

          【詩】遺言

          【詩】花

          お庭の隅に 薔薇の花が四つ咲いてる 黄色が一つ 白が二つ ピンクが一つ ぽかんと花を眺めながら 人間も 本当によいところがある と思った 花の美しさを見つけたのは 人間だし 花を愛するのも人間だもの

          【詩】ガッツ

          ガッツはゐらない 本当に必要なのは 何も思はづ 考へづ ただ無心に続ける 機械のやうな習慣

          【詩】ガッツ

          【詩】大仏

          大仏様が涙を流してをられるやうに見へた 「なぜ泣いてをられるのですか」と訊くと 「かなしいのだ」と御答へになられました 悟りを御開きになつても かなしいのですか 大仏様でも かなしみがなくならないのなら いつたいどこに 救ひがあると云ふのですか

          【詩】大仏

          【詩】虐殺

          『あらゆる芸術 あらゆる希求 そしてまた あらゆる行動と探索は 何らかの善を目指していると考えられる それ故に 物事が目指しているものから 善なるものを正しく規定することができる』 「何ですかそれは?」 「アリストテレスだよ。『ニーコマコス理論学だ』アリストテレスを読んだことはあるか?」 「ほとんどありません」 「読むといい。君ならきっと好きになれる。俺は読む本がなくなったときにはギリシャ哲学を読むことにしているんだ。飽きることがない。いつも何かそこから学べることがある」

          【詩】虐殺

          【詩】デビュー

          右も左もわからづにゲームを始めてしまつた 新規登録を済ませて キャラクター設定をする 少しでも早くゲームをプレイしたひがために わたしは適当に設定を済ませてしまつたのだ まさか再設定できないとは知らなかつたから

          【詩】デビュー

          【詩】趣味

          最初はなんとなく 気になると云ふだけだつた 話しをしてみたいと思ふも 迷惑になると思ひ 初心な生娘のやうに ただ物陰から眺めてゐた わたしは眺めてゐるだけで幸せだと思つたが 想ひが募るほどに 苦しく胸が張り裂けさうで ある日 わたしは勇気を出して話しかけたのだ 最初は不安だつたが わたしたちは趣味が合ひ 以来 苦しいときの わたしの支へとなつたのだ

          【詩】趣味

          【詩】学校

          卵から生まれたヒヨコたちは工場に運ばれ ベルトコンベアの上で選別され 流れてゆく クオリティーを満たしたヒヨコは通過して 満たさなかつたヒヨコは排除されてしまふ 選別を乗り越へた ヒヨコたちは出荷されて 人間のために美味しい卵を生産してくれる わたしはスーパーの棚に並ぶ卵を手に取り 工場のブランドを確認しながら籠に入れた

          【詩】学校

          【詩】演劇

          物心ついたときから 演じてゐる気がした どこかに劇作家のやうなものが存在して わたしの好むと好まざるとにかゝはらづ わたしといふ登場人物の演技指導をする けれど わたしはわたしでは幸せになれづ わたしはわたしの役を演じたくなかつた わたしはこの舞台の運命に抗おうとして わたしではない何者かを演じやうとした しかしデウス・エクス・マキナの調整か それとも わたし自身の性格による運命か 気がつけば わたしはわたしを演じてゐる あゝ わたしはわたしにしかなれなかつた

          【詩】演劇

          【詩】自分

          わたしは自分自身と共依存関係にあつた 幸せになれないと わかりきつてゐるのに わたしは自分と縁を切ることができない ズルズルと良くない方へ堕ちてゆけども わたしは自分とゐるときに幸せを感じる わたしと自分の間に誰も入る余地はなく わたしは自分のただ一人の理解者である 自分にはわたしがゐないとダメなんだ と 他の誰よりもわたしは自分を愛してゐる

          【詩】自分

          【詩】気象

          わたしのこゝろの中の天気は移ろひやすく 晴れかと思へば すぐに雲行きが怪しくなり 今 雨が降つたかと思へば すぐ晴れになる 秋の空模様のやうに面倒くさいわたしを ひまはりは見放すことなく見守つてくれる

          【詩】気象