【詩】閻魔参り

地獄の蓋が開く日は
すべての苦から解放されて
真夏にそよぐ 涼風のやうに
我が世の春がやつて来る
なべて人の世の尊さは
何ものにも代へ難い
刹那の感動に極まるもので
その日を 一年待ち望み
この日のために耐へるのです