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僕らはGoogleやAppleのAI技術に知らず知らず侵食されている


今回はみなさんの身近にあるAI技術と、スマホで簡単に体験できるAI技術についての紹介です。

では早速!


身近にある人工知能


その1:Siri

やはり有名なのはこれですね!
iPhoneに搭載されている人工知能です。
これはELIZA(イライザ)というシステムが原型だそうです。イライザは人工知能ではなく、1964年に開発された人工知能のようなシステムでAppleがこれを買収し、イライザにAI技術を加えてiPhone4sからSiriとして搭載しました。

僕は日常生活でSiriを使ってタイマーのセットをお願いしたり時間を聞いたりすることがあるのですが、その点においては大変重宝しています。

ですがいざ会話をしてみると、実につまらない…。Siriを話し相手にお酒でも飲んでその感想を書こうかなとかとんでもないこと考えてみましたが、地獄の時間が待っていそうだったのでやめました。

やはり人工知能にとって日常会話は苦手な分野なようです。

ですが今回のSiriとの会話を通して、Siriが翻訳機能を持っていることを偶然知りました。
これは旅行等で使えそうな機能。

英語からフランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、スペイン語への翻訳は可能ですが、残念ながら日本語から他の言語に翻訳はできないようです。




その2:検索エンジン(の最適化)

例えばInstagramの検索アイコンをタップするとアカウントの好みに応じた投稿がでてきます。


これは僕の知人(K-POPと犬好き)のアカウントなのですが、好み通りの写真や動画がでてきていますね。


他にも、Amazonで関連商品が表示されるという経験をしたことがある人がいるかもしれません。

実はこれもAI技術によるものです。


たくさんの人が日常的に使っているであろうGoogleの検索エンジンにも人工知能システムが使われています。Hummingbird(ハミングバード)と呼ばれるアルゴリズムが検索エンジンに実装されており、そのなかにはRankBrain(ランク・ブレイン)というプログラムが組み込まれています。

アルゴリズムというのは“ある問題を解くため計算方法”のことです。


このRankBrainによって一体どのようなことが可能になっているのか、いくつかのWebページを読んでみましたが、詳しいことは分かりませんでした。

実際のところRankBrainの正確な役割やその詳細はGoogleに尋ねても教えてくれないそうです。


ということでHummingbirdやRankBrainの話はここまでにしておきます。



さて、Googleの検索バーで“オバマの奥さん”と検索するとミシェル・オバマが検索結果の最上段に出てくることは有名な話なようですが、試しに“小栗旬の奥さん”と検索してみました。

山田優がでてきました!
“小栗旬の奥さん”と検索したはずなのに山田優がでてきました。僕たちは普段からGoogle検索を使っているのであまり驚きはないかもしれませんが、小栗旬の奥さんが山田優であることを理解して検索結果を返しているので、
これはすごいことです。
山田優というワードは検索欄に入れていないのに“山田優”個人を表示しているのが驚きですね。


次に比較対象としてexciteの検索エンジンを使ってみました。


山田優がでてこない!

“小栗旬と嫁”などといった“小栗旬の奥さん”に意味が近いフレーズを含むWebページが結果として表示されました。


これは恐らくGoogleとexciteの検索エンジンに実装されているアルゴリズムの違いによるものなのかなと思いました。



その3:自動運転車

自動運転車関連で何かと話題になるのはTesla(テスラ)社ではないでしょうか。

今僕が住んでいるロサンゼルスではここ最近テスラの車をやたら多く見かけるようになりました。
因みに僕はUberを利用する機会が多いのですが、残念ながら今まで1度もテスラに乗るチャンスはありませんでした。

さて、先日テスラの車に乗っていた方が交通事故で亡くなってしまったというニュースが話題になりましたね。そのニュースでテスラを知った人もいるかもしれません。

このテスラの車に使われている自動運転技術すごすぎます。

車内からの映像を初めて見たのですが、ヤバいですねこれ。思わず2回連続で再生してしまいました。
自動運転の技術はここまで進歩しているんですね……。
運転手はほんとうにただ座っているだけです。

↓Tesla社による、完全自動運転対応ハードウェア実装車の紹介動画

これからどんどん自動運転車が普及していくのではないでしょうか。

自動運転について興味がある方は、僕と同じくGW研究に参加している川西発之さんのNoteを読んでみてください。



AI技術を感じることのできるアプリ


AIを感じることできるアプリはないかなと思って調べていたらいくつか見つかったのでその中から2つダウンロードして使ってみました。

その1:SELF(Webサイト

このアプリではAIとの会話が可能です!会話と言っても基本的に文字のみで会話します。会話を進めるとレベルが上がっていき、そのレベルに応じて会話する相手を変えることができます。
ということでレベルが50まで上がったので癒やしの真骨頂 自分専用美少女を選択。

会話が始まってすぐにしりとりをすることになり、その後は残念ながら彼女から「話すことがもうない」と言われ、会話の続行が不可能となってしまいました。僕が与えた情報が少なければ会話を止めるようです。

このアプリではこちら側が一言で返答(選択肢から答えたい言葉を選ぶ)するので少し物足りなさはありますが、相手がしっかりと僕が伝えた内容をふまえた上で会話を続けてくれるので人工知能っぽさを少し感じることができました。


その2:Aipoly Vision(画像認識)

このアプリを使うと、カメラで写した対象の色、名称などを教えてくれます。色に関しては思っていたよりも細かく色の種類を教えてくれました。

課金すれば食べ物や、動物を対象にして使うことができるようになります。

リラックマの部位ごとに色を教えてくれています。
しかし、光の加減で色が暗くなったり明るくなったりしてしまった場合、正確な色を答えることはできませんでした。

僕たちは光の加減を考慮して色を判断することができますが、画像認識技術にとってそれは難しいことのようです。


車に関しては写す角度を変えるとocarina(オカリナ)と表示されました。



リラックマを写しているときは対象の色を識別するモード、車やワインを写しているときは物の名称を識別するモードといったように用途に合わせて切り替えを必要としました。



このアプリでは色と物の形状を関連させて処理できないということですね。


ドアノブはどんな角度で写しても正解しませんでした。

機械学習に使われたデータの中にはこの形状をしたドアノブのデータが少なかったため、ドアノブについての学習が不十分だったのかもしれません。

あるいはある2つの対象について、相違点が少なく、類似点が多い場合それら2つの識別が困難になってしまうということなのでしょうか。

僕たちにとって“鍵の下に付いているんだからこれはどう考えてもドアノブだ”と考えることは容易ですが人工知能にとってはそう簡単ではないようです。



すべての対象に対して期待通りの結果を表示してくれるわけではありまぜんが、画像認識の技術を自分の目で確認できるのでこのアプリおすすめです。



まとめ

僕たちの生活にはもうすでに人工知能技術が浸透していることがわかりました。それが人工知能技術によるものだと気付かずに生活している場合も十分に考えられますね。

より高性能な人工知能を目の当たりにしたときそれを受け入れるためにも身の周りに紛れている人工知能について知ることは大切かもしれません。



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