見出し画像

「真夜中にコライダー団地で」のこと

何日か前にSNSで予告したとおり、今から、あらすじではなく、どういうつもりで脚本を書いたのかということを書こうと思うのだけど。これって、劇場でもらえる紙によく書いてある、脚本演出からのお言葉(ご挨拶)、とほぼ同じじゃねえ?、ということに気付いてしまい、とたんに書きたくなくなってしまった。いや、あのお言葉が嫌いなわけではなくて、演劇を見に行ってあれがあると必ず読むし、ちゃんと持って帰るし、掃除をしていて部屋から古いそれが出てきたら必ずもう一回読んでから捨てるくらい好きなんです。それなのにずっと書かないようにしてきたのは、性格の問題だと思うのだけど、私が書くとなんか言い訳っぽくなってしまうからなのです。私が読んできた先達の演劇の人の書くお言葉は、自信に満ちあふれていて、これから始まる演劇の導入としてベストであり、たとえ本編をつまらなく感じても客である自分の理解力が足りないからに違いないと思ってしまうくらいの力がありました。ああいう文章がなかなか書けない。これから始まる芝居はつまらないですよー、と書くバカはいないので、絶対に自画自賛しなければならないところが、私に向いていないのでしょう。ね、ほら、もうすでに言い訳っぽいでしょ、なんか。

誤解を招かないようにはっきり宣言しておくけど、今回の芝居は、本番まであと数日の練習期間を残した段階ですでに自分的にはかなり満足している出来であり、何箇所か気に入らないところもあるはあるけど今日の練習で解消する算段はたっているから、自信がないとかではありません。

前置きが長すぎる。脚本のことを書くんだった。

今回の脚本は、前回に引き続き、自分が見たいものを書くということを意識して書きました。自分が見たいものを書く、って、そんなの当たり前じゃんと思うかもしれませんが、これが意外と難しくて。やっぱり、人って無意識に格好つけたりしちゃうんで。

そんなわけで、ちょっと前までの私だったら「これは人によってはすごくダサく見えるんじゃなかろうか」とか「このやりかたは古いって言われるんじゃないか」とか、思って、やめていたような内容も、今回は入れまして。私が演劇を始めたころ(90年代)に見ていたもの、の、延長線上にあるような、小劇場演劇ってこんなんだったよね、っていうような、そんな脚本を書いたつもりです。

最初のほうにも書きましたが、まあ、いい感じに練習も進んでいて、だいぶ面白いと思いますので、みなさん是非、劇場でも配信でも、可能なほうで見ていただければと思います。


前回の公演は、凄い自信があったし、評判もよかったのに、まあ、信じられないくらい、興行成績が悪くて。はっきりいってうちの劇団、風前の灯なんで、あひるなんちゃらは毎回が最終公演くらいの気持ちで、応援していただけると幸いです。


公演情報
-----
あひるなんちゃら本公演
「真夜中にコライダー団地で」

日時
2023年09月28日(木) 19:30★
2023年09月29日(金) 14:30/19:30
2023年09月30日(土) 14:00/18:00
2023年10月01日(日) 15:00
※全席自由。受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前。
★…有観客ライブ配信もします。

出演
根津茂尚
篠本美帆
石澤美和
木村はるか
澤唯(サマカト)
杉木隆幸
蜂井玲
平川はる香
松木美路子

会場
下北沢 駅前劇場(東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F)

料金
予約あり 3000円
予約なし 3500円
※若者割引あります!6歳から23歳の方は1000円引きでご覧いただけます、ご希望の方は受付にて年齢を確認できるものをご提示ください。
※未就学児童を伴っての観覧をご希望のお客様はお問い合わせください。

チケット予約


☆帰ってきたよ!ニコニコキャンペーン!
2名様以上でご予約してご来場されると1名に1つずつグッズがもらえるキャンペーンです!できればあひるなんちゃらを見たことがない人を連れてきてほしいけど、見たことがあってもなくても大丈夫です!友達や恋人や家族と一緒に来て得をしよう!

配信
ツイキャス プレミア配信
(https://twitcasting.tv/ahirunanchara)

料金
ライブ配信 1500円
※ライブ配信チケットは別途購入手数料が掛かります。
※ライブ配信は、アーカイブが公演当日から2週間残ります、その間は何度でもご覧になれます。

配信チケットはこちらから買えます


その他の情報やお問い合わせ先は


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?