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【R18】君と彼女と彼女の恋。プレイログ

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★この恋に、愛はあるのか?
 この情に、絆はあるのか?

ニトロプラス/君と彼女と彼女の恋。 (公式サイト
ダウンロード版…2014/6/27 6,500円+税

プレイしながら書き留めたものをまとめた後記となります。
ネタばれ、価値観の相違などにご注意ください。

■ストーリー進行部分の目次タイトルは、徳永英明さんの曲をタイトルにしました。
なぜその目次がその曲になのか、歌詞もゲームもわかる人にしか伝わらないかもなぁ。是非聞いてください。

■登場人物について


・須々木 心一(主人公)
  好き
ヒロインとの関係に、諦めたり距離をとる思考パターン。
そこに希望を持ちたくないあまり強く拒絶する。すっげぇわかる~~~~!
自分自身をモブと称し、明るいタイプの友人に対しても信頼こそすれ、自分から関わる事は少なく距離感を感じる。
悪く言えば来るもの拒まず、去る者追わず。

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曽根 美雪(メインヒロイン)
  好きじゃない
心一の幼馴染で、努力するタイプの天才。
小学生の頃に心一がきっかけで人との距離の取り方を確立し、おしとやかor感情的という二面性をもつ。
人(心一)の話をきけ~~~~~~~~~~!!!!!

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・向日 アオイ(???)
  好き?
ゲーム内の世界を「これはゲームだ」と言い、カミサマに連絡してセーブするだのアップデートするだのと言う。
心一や美雪との序盤のやりとりで、徐々に人のような感情表現をする。
家に帰らず漫画喫茶で寝泊まりしているらしいが…。

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・曙 雄太郎(心一の友人)
 好き
声がでかくてちょっとうざいが、中身がめちゃくちゃいい人。
浪漫や青春に飢えており、もしかして留年しまくったおじさんなのでは?と思うくらいに高校生を必死に謳歌しようとしている。
弟の龍二郎のちょっと特殊な趣味に理解をしめし、キレた親から弟をかばうためにけがをした時の画像。
結婚したら絶対一生懸命働いてくれそう。結婚してくれ~~~~!!!



■lOVE IS ALL(徳永英明)


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実はここまでプレイするのは2回目なのだが、まったく同じルートをたどったことによってこのエンディングへとたどり着いた。

ここまで来る間に、心一はひょんなことからアオイと知り合い、交友関係が広い美雪に友人になるよう頼む。
3人でお昼ご飯を食べたり、ちょっと勉強したり、ちょっと買い物したり…
学生時代の交友というのは誰しもこんな感じだったろう。
やや精神年齢の幼い振る舞いをするアオイの行動に戸惑いながらも、疎遠気味であった心一と美雪も少しづつ近づき始める。

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ざっくり割愛すると、アオイが「美雪がネトラレないようにアップデートする」と言い出し、止めると発生するENDである。
美雪うざいから別にいいやと思ったらゲームが終わってしまった。

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仕方がないので、アップデートを了承して次の展開へ進む。

■Nostalgia(徳永英明)


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アオイルートに行きたいのに、アオイがバッティングセンターでホームラン打てたら告白しろって迫るのだ。
成り行きを見守っているとなんやかんやあって告白しに行く事になる。

やめろ...そうじゃないんだ。
最初から、俺は…っ!!!アオイが…!
好きっていうか、心一がアオイを好きになる過程に興味があったのだ。
うん。

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彼女が出来た。
俺に何か選択肢なんてあっただろうか。
殆ど強制的に流れのまま、美雪と永遠の愛を誓った。
お前はなんなんだ、心一よ。
俺は好きな心一が嫌いになり始めていた。

嫌いというのは違うかもしれない。
人物としてとらえられなくなっていた。
開始当初の人物像にあったはずの、心一という人物の行動理念が薄れていくのを感じた。

■君は君でいたいのに(徳永英明)


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3周目(?)…
少しずつテキストが変わっていく。
強制美雪ルートにぶち込まれていらだっていた俺は、アオイに関連する言動、記憶をたよりにアオイルートを探し続けた。
そもそも、開始から記事を書こうと思っていたので、スクショをとり続けていた。
選択肢も減ったり増えたり、アオイに関する行動を妨げるようになってくる。

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アオイの浮気を疑う、アオイ以外の登場人物。
ほぼ現場を押さえた事により、心一はアオイに問い詰めた。
アオイはイベントCGによってジュウデンするのだと言う。
心一は他の男とアレしないと存在があやふやになってしまうと言うアオイを信用し、苦虫を噛み潰す思いで了承した。

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それでも、最中に怒りがこみ上げて乗り込んでいって、3人でおかしな宴をすることになる。

アオイは数多の恋愛ゲームのヒロインの概念だった。
数多の恋愛ゲームで、嬲られ、求められ、このまま愛を知らずに生きていくのだと思っていた。そう作られているからだ。
しかし、心一(プレイヤー)とのやりとりで感情が芽生える。
うれし涙を、悲しい涙を覚えて、心を宿した。
それをバグだと言う。
役割を果たす彼女を受け入れて、イベントCGを取得しなければならないという寿命のような何かを受け入れることにしたのだった。

その、
ベッドの下から人が出てきた。
久々にゾッとした。

お

【ムービー・マスターピース】 『コマンドー』
1/6スケールフィギュア ジョン・メイトリックス

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美雪の登場シーンは美しかった。
しかし、今までの美雪のイメージとかけ離れているわけではなかった。
それに、この行動は分からないでもない。
自分の目の前で起こった、浮気ですらない何かに、この世を的確に、手っ取り早く改変しようとする気持ちが芽生えるのは確かだろう。
おれもそーする。

いや、まてよ。
今回は彼女と付き合っていないのに、確信をもって断言していた。
美雪は今までの事を覚えているし、心一は覚えていないのだ。

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そして、美雪によるアップデートが行われた。
美雪とカミサマのつながりが分からなかった。

■I LOVE YOU(徳永英明)


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今までと違うテキストボックス。
少し古めかしいグレーを基調としたUIまわり。
セーブもロードもできなくなった。

うわあああああああああん
いままで事細かにセーブしてきたのに。
セーブできるからロードできるからって言ってきたじゃないか!

そしてアオイが存在しない、無限ループが始まった。
代わり映えのしない日常、1日が経過しているのかもわからなくなる。
美雪と一緒に登下校し、コンビニへ行き、バッティングセンターで遊び、買い物デートをする。そして誕生日を迎える。
普通のデートだ。普通かもしれない。普通のゲームだったら。
何度もランダムにそれらのイベントをこなしていく。
選択肢はある。状況に矛盾を突き付けても、全てを美雪が取り繕い、心一はそれを受け入れた。

もう、心一=プレイヤーではなかった。

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美雪の声が聞こえてくる。
テキストボックスが表示されなかった。
なんだ。俺は音声をオフにしていたはずなのに。

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殆どのゲームにおいて基本的にキャラクターの音声を消してプレイするので、こういう状態になっている。
オプション画面すらややバグっているが一応使える。
ともかく、美雪はたびたび語り掛けてくるようになった。

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イベント各種、幾度もこなした。
心一は髪が伸びたとか髭が伸びたとか、さらっとつぶやいた。
些細な変化を見逃せない。できる限り既読スキップした。
3時間ほど試行錯誤しつつ無限ループを漂った。
見る気もない美雪のご褒美シーンも幾度も見てしまった。
腹が立った。

なんならこちらに語り掛けてきて、俺と…
プレイヤーとすると言って、全くテキストが表示されないご褒美シーンが発生した。長かった。
同人ボイス作品かよって思った。(聞いたことないけど)

■最後の言い訳(徳永英明)


あ


美雪のスマホを拾った。
日記にはカミサマの存在や心一に対する思いがつづられていた。
ループで変化がある度に追記されていった。
電話帳には生体認証によるロックがかかっているが、クイズに10問正解すると解除されるらしい。

クイズの内容と答えは、今までの美雪とのやり取りに隠されていた。
好きなアイスとか、得意な球種とか。
スクショをとりまくりながらゆっくりプレイしていたのが功を奏し、なんとかクリアできた。
自分が確認した限りでは、20種類の問題が出た。

美雪から語られたクイズのネタ晴らしは途方もなかった。
この私は、3の30乗_205891132094649通りのうちの1人だと。

つまり、プレイヤーが開始した瞬間から、プレイヤー専用のヒロインが出来上がっているわけだ。
人は何に親近感を抱く?自分と同じものが好きだったり、自分にできないことが出来たり、自分ができることをできなかったり。
そんな数えきれない個性が、美雪という人物像を作っていた。

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アオイは「美雪がネトラレないようにする」と改変したばっかりに、心一(プレイヤー)が美雪を選ばなかった場合、美雪にはその後一切の恋愛が訪れない。
恋愛も結婚も未来にないんだ。
幸せになりたかった美雪は、プログラムである心一のテキストを書き換えるだけでは満足できなくなって、プレイヤーに語り掛けてくるようになった。


それでも俺はアオイがいいといった。
アオイを選びたい理由は、プレイヤーとして明白であった。
美雪とこんなに長い間向き合っていたにも関わらず、好きになれなかったからだ。情は移るが、恋しくはない。
もはや腐れ縁という感じだ。

■WE ALL(徳永英明)


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美雪から逃げながらスマホでカミサマと連絡を取る。
アオイを呼び戻す為のコードが必要だった。
DL版であってもフォルダの中にコードに必要な情報が入っていて助かった。

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PC画面の中はアオイを求めさまよったスクショであふれていた。

アオイを復活させた。
しかしまだ「美雪をネトラレないようにした」ままの世界だ。
その世界のバックアップデータはアオイの中にあり、アオイとカミサマを同期させることによって…アオイがこの世界から消え、美雪は解き放たれる。
突き付けられた絶望に、選択が迫る。

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心一はプレイヤーを認識した。
プレイヤーにどちらかを選べと言う。

今まで求め続けてきたのは何だったのか、もう思い出せない。
ただ美雪から逃れたかったのではないか。
心一とアオイが徐々に接近して、ラブラブしている様をただニヤニヤするだけのつもりだけだったのではないか。
そうだ。そうだけど、そんなものはもうない。
誰が見たってクライマックスだった。
そもそも、美雪もアオイも、ヒロインとして、そんな生活を望んでいたはずだ。
もう選ぶしかなかった。
アオイを。

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アオイとともにカミサマへ発信して、意識が包まれていく。
また何処かのヒロインになるアオイを探して、俺はさまよう。
2度と会えないわけじゃない。
また愛し合える。

俺が、恋愛ゲームが、この世に存在する限り

繰り返し、繰り返し愛し合える。

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☆プレイ後の感想

は~~~~~つかれた。
何だこのクソ長い文章。更に疲れたわ。
無駄に凝って徳永英明推しすぎなんだよ。

っていうか、クリアして思ったんだけど
俺ほんとキャラ愛ないわ。
最後の盛り上がりで、ついアオイが好きな気がしたけど…よく考えたらそんな事はなかった。
まだ好きになっていない。というのが正しいだろうか。
だって、概念である、電波行為をしている、事はわかったけど
アオイは美雪みたいなリアリティーのある個性がない。

なんなら美雪は俺とよく似ていてヤンデレ思考で、同族嫌悪から嫌いだ。
自己申告~~~~~~~~!

あとこのゲームは「子育てクイズマイエンジェル」だった。
もし、子育てクイズマイエンジェルに、友人が作った子供のセーブデータを読み込んで、そのヒロインを攻略するモードがあったら…
そんな気持ちになった。

また、PSソフトの火竜娘(かりゅうじょう)では、男女が選べる恋愛探索アドベンチャーであり、選択肢から心理テスト兼ねている。
クリアまで行くと性格診断をセーブし、異なる性別で読み込んでプレイする事によって相性診断ができるのだ。
もし、自分のキャラクターを攻略してもらえなかったら。自分が選択してきた全てが否定されることになる。自分の存在価値とはなんなのか。
 ※筆者は女キャラでクリアまでした。しかし「クリアしといて。引き継い男キャラでやるから」と言った男は18年ほどプレイを拒否している。〇すぞ。

キャプチャ

スクリーンショットは144枚にもなった。
スクショしときゃよかったなぁと思うところもあったけれど、攻略するために必要だとしても3枚くらいで済むと思う。

攻略を見ないでクリアできたこと、ここまで編集する気力が持ったのが救いであった。
5000字 完

・懐かしいな ・なんだこのゲーム ・やってみようかな そう思っていただければ幸いです。 もしサポートしていただければウチの猫のご飯やおやつ代になります。