見出し画像

『ブルーアーカイブ「エデン条約編」第4章』読んだ話

やあ、僕だ。
それなりに仕事が忙しかったのと、若干文字を書くことに飽きてしまったので日が空いてしまったね。
最後の記事去年かよ。

近況としては最近流行りの感染症に罹ることもなく普段通り絵を描いたりゲームをしたり日常を謳歌しておりました。
当たり前を享受出来る事に感謝しよう。

というわけで、今回はブルアカのメインストーリーの感想をつらつら書いていくよ。
当然ネタバレを含むのでまだメインストーリーを全部読めていない人や、この先ブルアカを遊ぶ予定がある人は今すぐこんな記事を読むのはやめてNetflixでも見よう。

そもそもブルーアーカイブって何

わからないしプレイする予定もないけど僕の記事を読みたい!という奇特な人の為にざっくり説明。
ブルーアーカイブとは、日常で奇跡を見つける学園×青春×物語RPGという触れ込みのソーシャルゲーム。
主人公である先生プレイヤーは、物語の舞台である学園都市キヴォトスに送り込まれ、生徒の為の何でも屋、通称シャーレの顧問としてそれぞれの学園に通う個性豊かな生徒たちと日常を送ることになる

爽やかな異世界学園モノじゃん。
と思うかもしれないが、生徒たちは皆銃火器を携帯する義務があり、何かあれば直ぐ撃ち合いを始めるという紛争地帯もビックリの世界観である。
内紛や抗争は勿論、小競り合い程度でも銃撃戦ドンパチが始まるのでガンジーが見たら泡吹いて倒れること請け合いである。

Q.そんなん毎日のようにキャラが死ぬのでは?
A.死にません。

何故ならキヴォトス人は銃弾では死なないからです。
なんで?知らん。
気になったら本編読んでくれ。

それではあらすじと感想。

メインストーリーVol.3『エデン条約編』

前回までのあらすじ

1章から3章にかけてミカちゃんwithアリウス分校が散々やらかしてくれた事もあり、トリニティ総合学園を巡る周囲は滅茶苦茶。
エデン条約が水の泡になろうが学校間のギスギスが激化しようが私たちの青春の物語ブルーアーカイブはこれからも続いていくけれど、このままじゃ色々不都合あるしみんなで後始末をしようねって感じで物語が進んでいく。

聴聞会、何も起きない筈もなく……

クーデターを起こした張本人であるロールケーキプリンセスこと聖園ミカの聴聞会が行われる事になり、その準備に奔走する先生。
肝心のミカは牢屋に石を投げられたり心無い罵倒を受けたりしているし、手違いで幼馴染のセイアちゃんを殺害しそうになった自責の念もあって聴聞会には後ろ向き。
先生は彼女を励ましてなんとか前向きにさせたものの諸々あって話が拗れに拗れ、またしてもセイアが命の危機に陥ったりオーディエンスから魔女呼ばわりされたりしてミカのメンタルはキャパオーバー。
暴走モードに突入したミカは元凶であるサオリ率いるアリウススクワッドを鏖殺すべく、素手で牢屋の壁を破壊して脱獄。
ボタンのかけ違いとお嬢様学校特有の陰湿さがキヴォトスに魔女タイラントを生み出してしまうのであった。

高難度:日の出までに姫を奪還せよ


一方その頃、渦中のアリウススクワッドは逃亡生活を送っていたが徐々に追い詰められ、ベアトリーチェ率いるアリウス生たちにアツコを攫われてしまう。
このままでは大切な仲間のロイヤルなブラッドが怪しい儀式の贄に利用され、キヴォトスは終焉を迎える事になる。
残されたスクワッドは囚われのアツコ姫を救うべく先生に協力を仰ぐ。
サオリ渾身の土下座に涙した慈悲深き先生は 全てを水に流ブチ込まれた鉛玉一発分をチャラにしてサオリ、ミサキ、ヒヨリを率いてアツコ奪還作戦に臨む。

タイムリミットは日の出まで。
迫る時間と敵の物量に体力も精神もじわじわと削られながらも前に進むアリウススクワッド。
もうすぐ敵の本丸というところで、憎しみとフィジカルだけで乗り込んできたミカ=アームストロング上院議員が迷路のように入り組んだカタコンベの壁をぶち破って登場。
変わり果てたミカの脳筋ぶりに動揺しつつもなんとか説得を試みる先生。
しかし復讐の鬼と化したミカは某鉄華団団長ばりに止まらない。
こうなったら通じるのは肉体言語のみ。
能力差で言えば完全に劣勢なアリウススクワッドだが、先生の指揮キヴォトス最強のバフもあり一度はミカを退けることに成功する。
しかしアツコが囚われているバシリカまであと僅かというところで再びミカが立ちはだかる。
ミカのフィールド破壊攻撃によりスクワッドは分断され、ひとり取り残されたサオリはミカとの一騎討ちを強いられる。
本来、熊と遭遇したら絶対にひとりで対処なんてしようとせず猟友会を呼ぶべきだが、救援を待てるような時間の猶予はない。
サオリは持ち前の戦闘力と培ったゲリラ戦術を駆使して立ち回るが、憎しみを糧に動くバーサーカーには敵わず押し切られてしまう。
最早ここまで。
しかし、サオリの独白にも似た言葉生い立ちと過去の回想に自身と似たものを見出したミカは我に帰り、涙ながらに己の過ちを認め矛をおさめるのであった。

私の大切なお姫様


その後、先生たちもなんとか合流しアツコの囚われたバシリカへ。
待っていましたと言わんばかりに聖徒会の複製ミメシスを無限沸きさせて迎撃するベアトリーチェ。
なんか明らかにやばそうなデカいのまで現れ、またしても絶体絶命のアリウススクワッド。
そこへ先程まで敵対していたミカが駆けつけ、足止め役を買って出る。
「別に、あれを倒してしまっても構わんのだろう?」
などと言い出しそうな雰囲気のミカに一抹の不安を覚えながらもその場を任せスクワッドは先へ進み、いよいよベアトリーチェと真っ向勝負。
真の姿を解放したベアトリーチェは正に化け物といった様相。
しかしキヴォトスTier0の先生バフを受けたスクワッドには及ばず普通にボロ雑巾にされる。
自身が所属する神秘探求サークルゲマトリアの仲間であるゴルコンダに回収され撤退する四天王の面汚しベアトリーチェ
アツコも無事救出し勝利を掴んだアリウススクワッドの面々は、今はまだ遠い明るい未来を目指し歩き出すのであった。
しかし先生の仕事はまだ終わらない。
まだ助けを必要とする生徒が残っているからね。

持ち前のフィジカルとタフネスで孤軍奮闘していたミカもいよいよ追い詰められ、辞世の句を詠もうとしていた所に颯爽と駆けつける先生。
自分に助ける価値など無い、先生だけでも逃げてとミカは叫ぶがそれでも先生は止まらない。
どんな問題児であろうとも、生徒に背を向ける先生など居ないのだ。
我が国の教員はいくら矯正したところでどうしようもないクソガキには普通に背を向けるが、少なくともキヴォトスの先生は違うのだ。
大切なお姫様を守る為、先生は大人のカードを取り出し戦いを終わらせるのであった。
わーお

所感

正直なところ、Vol.3の3章がひとつの物語としてかなり綺麗に終わったので続きは出ないと思っていたし、4章が蛇足になってしまわないか少しばかり不安を感じていた。
しかし実際はそんな事などなく、個人的ベストシナリオの3章を超えるクオリティのストーリーを見せつけられた。

今回はアリウススクワッドに焦点を当てて彼女たちを掘り下げつつも、最終的には聖園ミカのヒロイン的側面を魅せるシナリオだったように感じる。
3章のヒフミとアズサは自分達で道を切り拓いていく主人公のように描写されているのに対して、4章のミカは絶望に沈み暴走しながらも心の奥底で誰かに救いを求めているヒロインといった様相で、さながら対比構図のようだった。
それ故に、終盤で先生が放つ
「私の大切なお姫様に何してるの!」
という台詞は図らずも僕の中である種の答え合わせになった。
そうやって生徒に気を持たせるような言動で王子様気取りですか、ミスターレディーキラー。
関係無いけど作中の言動からしてミサキとミカって相性最悪そうでいいよね。

閑話休題。
ミカについては3章時点で既に相当な人気を誇っていたとはいえ、4章ではプレイアブルキャラでないにも関わらず物語のメインを張るという異例の扱いを受けている。
実際、(戦力的な差は一旦抜きにするとして)アリウススクワッドを率いてベアトリーチェを倒すという構図だけなら、わざわざミカにヒロインムーブをさせなくても破綻する事なく物語は成立する。
故に実際サオリたちが助けたお姫様はアツコだったけれど、物語の本質的なヒロインはミカだったのだろう。
少なくとも自分はそう感じた。
早くプレイアブルで実装してほしい。
2周年は……わかっているよね?

総括すると個人的には最高のシナリオだった。
ありがとうブルーアーカイブ。
Vol.4も期待しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?