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言葉は一瞬で自信を奪い取る。まるで風船のようです

「もういい、この仕事は自分でやっておきます」

はぁ、堪えるんですよね。上司との一コマなんですが、今回も僕の仕事が上司のお眼鏡に適わなかったようです。まあ僕がいつも仕事出来ないのが悪いんで慣れたもんですが…

でも、この繰り返しで人は「自信」を失って行くのです、そしていつしか僕のように会社の窓際で「すみっこ暮らし」が始まるのです…泣

でも上司も、ああ見えて絶対「自信」ないんだろうなって思っています。だっていつもブランド物のスーツや靴なんかを身に着けて、しかも部下への羽振りは結構いいんですよ。だいたいこういう人は内面の不足しているところを、お金で補っていく傾向があるんです。心理学でいうところの「スノッブ効果」という、自分が他人とは違うことを誇示するために高級品を買う心理に近いんだとは思います。

なんか、見ていると「無理してないですか?」って感じる時もあります。それときっと上に上がった人にしかわからない気持ちなんでしょうが、他人の努力を邪魔しながら這い上がっているように見えます。時には人を蹴落としながら…

でも、自分の持っている「自信」以上に会社が求めてしまうから、いつの間にか自分の何倍もの大きさの期待を背負い始めてしまい、途轍もなく膨らんでしまった虚像という風船を抱え込むのでしょう。

そして、その風船こそが「自分の理想とする生き方」と言わんばかりに、もっともっとって息を吹き込んでパンパンになっているんです。その結果、会社の中には頭に大きな風船をつけて「これぞ自分の生き方だ」って虚勢を張って歩いている人たちがうじゃうじゃしているんです。

だから上司もきっと、その中の1人だと思います。

本当は自分らしい生き方っていうのは、自分の素のままで生きることのはずなのに、いつしか「理想的な自分」が自分らしさであると、どこかですりかわってしまったようにも見えます。

でも、こんなことを言っていても僕よりも上司の方が100倍は立派だし、頭の上の風船も途方もなく大きい、それだけコツコツと理想を積み重ねた生き方をしてきたに違いない。

そして、そんな立派な理想を積み重ねたような生き方をしてきても、ある時大きく膨らんだ風船は「パーン」と音をたてて一瞬で弾けてしまう時があるのです。

言葉は一瞬で自信を奪ってしまうのです。

そして、一度自信を失うと先々まで後を引いて自分らしい生き方さえ出来なくなってしまう時だってある。だからそういう時は無理に戦わなくても良いし、逃げたって良いと思う。

それでも、人はちゃんと自信を取り戻すことだって出来るんです。分厚いゴムのままの小さな風船に戻って、また好きなことから始めれば良いんです。そして今度は、言葉があなたに自信を与えてくれる時。

「ふっかつのじゅもん」はきっとあなたを再び勇者にしてくれるはず。あなたはできる。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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