見出し画像

日本のGDPは30年ぶりに4兆ドル水準まで落ち込んだのか、それとも600兆円を大きく超えて過去最高なのか?わからん(笑)

とうとうこの日が来ましたね。

日本の名目GDPがドイツに抜かれ4位転落へ、コロナ禍からの回復に差…IMF予測

読売新聞より

2023年の日本の名目GDPはドルベースで前年比0・2%減の4兆2308億ドル(約633兆円)となるそうです。

うーん、これはどっちなんだ?

30年ぶりに4兆ドル水準まで落ち込んだのか、それとも600兆円を大きく超えて過去最高なのか?

謎だ(笑)、、でも名目GDPが4兆ドルとなると1992年以来の水準で当時の中国はまだ日本の1/10くらいだった頃、、、

これで、2015年にアベノミクスの「新・3本の矢」で目指した数値目標の名目GDP600兆円が達成することになります。

そうなんです。当時日本が目指していた「戦後最大の国民生活の豊かさ」を手に入れたのです。

やったー!

暮らし向きDI(「ゆとりが出てきた」-「ゆとりがなくなってきた」)

2015年9月 ▲41.0 (600兆円目標を掲げた時)
2023年6月 ▲52.7

日銀の「生活意識に関するアンケート調査」より

マイナスが大きすぎて分かりずらいですが、メチャメチャ生活は苦しくなっています(笑)

豊かじゃないんです。ただ単に円安効果で円ベースの輸出が膨らんで、一方で輸入品が高くなってそれでも企業は価格転嫁して輸出に変えているからGDPは膨らんだんです。

一般庶民からするとずっと実質賃金は下がり続けているんです。ずっと。たぶんこれからもしばらく続きます。

何せ企業は輸入が増加した分を価格転嫁できますが、僕たち庶民は最終消費者だから価格転嫁する先が無いので自分で吸収するしかないんです。

ちなみに何で企業業績ほど賃金が上がらないのかというと「年功序列的な賃金体系のため」という言葉に尽きると思います。ほとんど賃金の弾力性が無いのです。

まあ個人消費がGDPの6割を占めるのが今の日本経済なので、もうちょっと消費上げたいところですが、、、

しかし、ここのところマイナス成長を続けているドイツに抜かれてしまうとは、、、「欧州の病人」から「欧州のブレーキ」とまで言われているドイツ経済の低迷ぶりには手がつけられない状況だが、ここ2年で2割もGDP水準を下げてしまった日本の未来は暗すぎる。

そして、次はインドですね。30年前は今の1/13しかなかった経済が今や日本を照準に入れて、2026年には日本を抜くことになります。

膨らんだ風船はいつか萎んでしまいます。縮まないように空気を吹き続けていても、そろそろ血管が硬くなってきてしまって大動脈に負担をかけているのです。パチンといく前に適度な休憩も必要なのかも知れません。


今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?