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800万軒の空き家vs8,000人のホームレスのパラドックスの闇は深い

今住んでいるところの近所に新築の戸建てが何軒か出来たんですが、そのうちの一軒が空き家のまま2年くらい放置されているんですよ。

庭の木がモコモコになって道路に思いっきりはみ出していて、通行するのに邪魔なんですよね、、、

そもそも空き家にしておくと、固定資産税の住宅特例が無くなって税金が6倍になってしまうし、火災保険にも入れないし悪いことしかないですよ。

僕が子どもの頃住んでいた田舎なんかは、今は近所の半分くらいの家が空き家になってしまいました。

2018年における空き家の戸数は849万戸あり、全住宅のうち13.6%を占めています。

出所 総務省統計局「平成 30 年住宅・土地統計調査 P2」より

そして、特に空き家率の高い県は、

空き家率ランキング(平均全国 13.60%)
1 山梨県 21.30%
2 和歌山県 20.30%
3 長野県 19.60%
4 徳島県 19.50%
5 高知県 19.10%

出所 総務省「平成 30 年住宅・土地統計調査」より

ななんと、5軒に1軒が空き家ですか、、、もったいないですよね。

もちろん中古住宅の流通が当たり前の欧米では空き家率は低く、イギリスは3~4%、ドイツでは1%程度、アメリカでも10%程度となっています。

ところで話は飛びますが昨日、ネットカフェのテレワークブースを借りて急ぎの仕事をやった後に駅前のベンチでお弁当食べていたんですよ。いつもの底辺の日常です(笑)

だいたい、いつもホームレスの方とベンチの席を奪い合ってしまっています(ゴメンなさい)。でも今のベンチって「排除ベンチ」って言ってベンチの真ん中に手すりとかを入れて、寝れないようにしてあるんですよ。これだいぶ意地悪だと思っています。

昨日ちょっと気付いたことがあるんですよ。。。家が無い人がいっぱいいるって。

路上やベンチだけじゃ無くて、ネットカフェにもたくさんの若者が寝泊まりしているんですよ。国の発表だと路上生活者、ネットカフェ難民合わせて8,000人程とされていますが、きっと本当はこの何倍もいるのが日本の現実です。

800万軒の空き家 vs 8,000人のホームレス

なんとも不思議なパラドックスなんです。現在空き家件数全国1位の世田谷区には5万軒の空き家が存在しています。

多くが賃貸物件の空き室であり、恐らく所有者からすれば「ホームレスに貸すくらいなら空き室のままの方がマシ」という論理だと思います。貸し手からすればその通りですよね。

でも社会がもう少し手を差し伸べても良いと思います。

働いているから、税金払っているから、不動産所有しているから、、、そんなことで同じ社会に住む人たちを下にみて、排除してしまうのは切ないなって感じました。

もちろんホームレスの方に投資してもほとんど経済的な見返りがない事はわかっています。でも日本のサラリーマンはそれくらいは稼いでいますよ、ドンッと使って下さい。底辺のはした金でもよろしければ(笑)

そしてそれがみんなのウェルビーイング(身体的、精神的、そして社会的に満たされている状態)に繋がっていくのです。たぶん(笑)、、、
(昨日もウェルビーイング書いた気がする、、、自分的に気に入っているのかな?)

一見矛盾しているこの問題には、社会の真実が隠されている気がします。


今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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