今日は入社式ですね。内定辞退を思い出します泣…
いよいよ4月1日ということで、入社式ですね。採用担当者としては万感の思いで込み上げるものがあるのでは無いかと思います。
ところで僕も数年前に採用担当をやっていた時のことです…
3月31日、昼休み。僕の会社携帯に一本の電話が…
学生
「内定者の○○です。実は親の介護が必要となって、地元の中小企業に入社することに決めました」
僕
「えっ、どういうこと。だって明日入社式だよ。今からでも考え直せないの?」
学生の○○さんは、地方出身者で名のある大学の優秀な学生さんです。内定者イベントにも積極的に足を運んでくれていて、入社を心待ちにしている1人…だと思っていました。少なくとも僕だけは…
学生
「はい。もう決めたことです。すみません」
そして、しばらく押し問答が続く…
僕
「そうかぁ、今どき親の介護に集中したいとか立派だねえ。苦渋の決断だったんだろうね」
「○○さんが決めたことだから、背中を押すけど、既に社会保険とかの手続きをしちゃったので、先方の人事の方と調整が必要になるかものしれないから連絡先教えて貰えますか?」
学生
「…」
僕
「ん、どうしたの?わからなければ社名と事業所教えてくれればこっちで調べておくよ」
学生
「会社は△△電機です。場所は東京都千代田区×××となります…」
僕
「えーと、△△電機ですね…って、メチャメチャ大手じゃん。しかも千代田区って東京じゃん、介護大丈夫?」
学生
「すみません、すみません。ガチャ、ツーツーツー ………」
かくして、僕はこの日の深夜遅くまで入社式の修正作業を行ったのだった。欠番になった社員番号を除いては、その日のうちに何とかして無事に入社式を乗り越えたのでした。
きっとどこの会社にもこんな話がゴロゴロしているんではないかと思います。一応内定者と言えど「労働契約」が成立していますので、14日以上前に言ってくれれば会社は諦めるしか無いのですが、入社日前日だと流石に実費が結構かかっているので損害賠償請求したくなります。
とは言っても、この争いは不毛なんですよねえ。
何せ、①損害賠償を起こす暇も金もない、②会社のイメージに傷がつく、③訴訟を起こしても勝てないんですから感情的になって相手にしてはダメです。過去に企業が何度も裁判を起こしているのですが、勝ち目はないのですというか、金銭的にみればどうやったってマイナスになるので「勝ち」というのは無いのです。
裁判費用 >> 入社手続き・研修費用
ということで、こんなゴタゴタも多い採用担当にとっては「感慨多端」の1日かと思います。
今日入社を迎える新入社員の皆さんは、おめでとうございます。決して頑張りすぎないで思い思いの社会人生活を味わってくださいね。
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