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ビッグモーター問題は誰が損するの?

最近このニュースで尽きないですね。まあ、いろいろ問題は出てきますが一言でいうと「保険が悪い」と思います。

これってモラルハザードのお手本のような話ですよね。モラルハザードっていうのは、保険とか公共財の仕組みが誘発する副作用のことです。

今回のように車の修理も兼ねる販売会社が自動車保険の代理店になってしまったら、保険会社はこの代理店がどんどん仕事(保険契約)を作ってくれるので、ちょっとくらい水増ししてても他に契約持っていかれるより大目に見てしまった方が良いって判断になってしまう。

もし修理工場と保険会社に利害関係が無ければ、厳しい査定をしっかりやって適正金額に落ち着くはずです。

結局これは誰が損するのか?

当然、水増し分は翌年以降の本人の保険料が引き上げされるのでそれで終了ってことなら当事者同士で解決して行けば良いのだが、、、

問題は、保険料全体の水準が上がるので、この損保会社と契約しているすべての人が、ほんのちょっとずつ負担していることになります。ほんとっ、酷い話です!、、、

そうなんです、500万契約と言われているこの損保会社との契約者が被害者なんですよね。

そりゃわかるわけがないです。保険のような公共財に手ごころを入れられてしまったら、保険そのものの信頼を揺るがしてしまうんです。しかも政府の提供する公共財と違って、規模の経済性が働き損保会社の便益になってしまうという、どうにも納得いかない構図が見えてきます。

アメリカはとっくにこんな利害関係者同士の契約が出来ないようにしているのですが、、、


1995年に保険業法の改正がなされ、そして実質的な損保の自由化は1998年。そこから既に25年。

当時、損害保険の自由化は、「自由競争で効率を高めた企業の余剰を価格競争によって消費者に還元するもの」。こんな大きな理念を持って始められた民間会社への移管でした、、、

それから25年、自動車保険の保険料は引き下げられてきましたが、一方で事業費率も代理店手数料も上がり続けているのです。

これまでに自動車の性能や交通インフラが格段に向上したことを考えると当然のことかと思います。しかし企業の余剰が消費者への還元では無く損保会社自らに還元されていたというのがこの25年の実体です。損保大手3社の平均年収は優に1,000万円を超える水準なんです。

そろそろ保険見直そうかなあ、、、

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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