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あれから13年。震災の爪痕と傷跡

東日本大震災の発生から今日で13年です。東京電力福島第一原発の事故の影響などで、3万人近くの方が今も避難生活を続けています。震災で犠牲になられた方々に対しまして、改めてご冥福をお祈りいたします。

そして、2022年8月には「特定復興再生拠点区域」とされた双葉町でもようやく帰還が始まり、一時は0人だった町民も5,411人に戻ったおかげで、震災前の8割の水準となりました。

しかし、未だに震災の爪痕は大きくというか、巨大すぎて現在の科学技術の叡智を持ってしても手も足も出せません。政府が描いた福島第1原発の廃炉作業には30〜40年かかるとしているが、既に事故後13年を経て残りは30年弱となってしまいました。

すでに12兆円もの予算を投じているのですが廃炉へ向けた最終形は見えておらず、デブリ回収には未だに着手も出来ていないという現実がある。その間もずっと何十年にもわたり処理水問題が続くことになってしまうのです。

ちなみに処理水問題というのは、原発の冷却に使った汚染水に対してフィルターを通して不純物を取り除いた水を海洋放出するというものです。その過程でトリチウムが取りきれなくて一緒に放出されてしまうのですが、この問題以上に中国はフィルターで取りきれないストロンチウムなどの放射性物質も一緒に放出されているのではないかとの懸念を持たれています。その影響で海産物の輸入を禁止しているのです。

僕も13年前のあの時、自分の運命を方向づける出来事がありました。高速道路の復旧翌日には車を飛ばして目に涙を浮かべながらひたすら瓦礫の撤去をしていました。

そして、どうしてもやらなきゃって気持ちになってその後、がむしゃらに勉強を始めました。でも、いつの間にか時間が自分の強い思いを薄れさせてしまって気がついたらただのダメ人間に戻っていました。

今日、こうやって書くことでその時のことを少しでも思い出したいなって感じました。そして、また来年も、その次も絶対に忘れないようにしようって思っています。


震災の爪痕は13年かけて少しずつですが癒えてきていますが、原発事故の残した傷跡は癒えるどころかまだ始まったばかりです。そのまま放置しておいても10万年はもとに戻らないでしょう。

だから、限りなく不可能に近い挑戦になりますがこの困難に立ち向かって前に進まないと未来がひらけないでしょう。目を逸らさずに現実に立ち向かって行くしかないのです。


今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。




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