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ペコの気胸体験記⑧

8th story

H24,12 また!?左が再発

あれから、体力を付けようと
家でヨガをやったり、ストレッチをしたりと軽い運動を行い、
普通の生活を送っていた。
もちろん会社にも自転車で行っていた。
そんな12月初めの頃だった・・・

会社の年に2回の大きなイベントを控え、私は慌ただしく
洋服のアイロン掛けをしていた。
100枚以上はあったと思う、朝から夕方まで立ちっぱなしで
一人で作業していると、さすがに疲れてきた。
いつものように前かがみの体勢で、洋服を持ちあげようとした時・・・
ポコッ!!
(え!?今のって、もしかして・・・・)
心では気のせいだと思いたかった でも万が一ってこともある
私は恐怖心を感じながら、もう一度同じ体勢になってみた
ポコポコッ・・・・
(・・・絶対再発してるこれ・・・)
すぐさま社長に状況を伝え、病院に電話をし、翌朝病院に行った。

結果は やっぱり左肺の気胸再発だった。

レントゲンを見て、まだ軽度と言われたが、
正直どうしていいか分からず、先生の前で泣いてわめいた。
(あんなに嫌だった手術をもう一度頑張ってやったのに!
なんでまた同じところが再発してんの!?)
私「先生!!私どうしたらいいんですか!?
子どもが欲しいから、頑張って手術したのに!!
なんでまた再発したんですか!!」

先生はゆっくりと、言葉を選んで私に言った。
先生「・・・まだ軽度ですから、安静にして様子を見ましょう。
手術はもう2回してますから、しない方向で考えていきましょう。
・・・力不足ですみません・・・」

先生は素直に私に謝ってくれた。

気胸はまだまだ解明されていないことが多く、パーフェクトな名医なんていないんだと思う。
しばらく現実を受け入れられなかったけど、先生も一生懸命やってくれていると私は思いたい。
旦那さんに話すと「すみませんじゃないやろ!」って怒っていたけど、
私は先生の素直な気持ちが少し嬉しかった・・・

この時期に気付いたことがある
私は人より敏感に気胸再発が分かるということ
通常、軽度の気胸であれば、気付かない人が多いようだが、
私は少しでも肺に穴が開けば、違和感を感じ取って気付くことが出来るということ。
軽度の気胸は安静にしていれば、自然と漏れた空気が蒸発し、肺が塞がるのだ。
それからまた1か月近く、会社を休んで自宅安静することになった

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