君はハードカバーから文庫本に成り下がって
本棚の片隅に僕はしまった

君はいつもと変わらないけど
私の中ではもう過去の人になったんだよ

いつか思い出しても
そのページは開かない

強がりと言われても
なんでもいいわ
私は大事にしたい人がいる
負け犬の遠吠えだとしても
それでもいいわ
私は大事にしたい人がいる
それだけで十分すぎるから

君に挟んであった栞を全部集めて
新しいハードカバーに挟んでいる

君はもしかしたらなんにも気づいてないけれど
もう私の中では終わった人

いつか思い出したくなっても
忘れられるように

君の変わらない表情が
めんどくさくて
可哀想だわ

私はもう恋人ができたの
君もどうか幸せになってね

強がりと言われても
なんでもいいわ
私は大事にしたい人がいる
負け犬の遠吠えだとしても
それでもいいわ
私は大事にしたい人がいる
それだけで十分すぎるから

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