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ごめんねジェリーくん


おはよーございます。

なんだかモヤモヤな週末を迎えて明るいネタも思いつかずな休日を過ごしております。

今日は相当昔の話です。
当時、田舎町のさらに山奥で働いていた時のこと。

管理棟(事務所)の外で鼠がいるよ、ということなので喜んで見に行きました。

見るとジェリーみたいな可愛い山鼠が数人に囲まれチョロチョロして逃げる様子がありません。
とても可愛いので、近寄り足先を鼠の方に出してみると、なんと腰の所までスルスルと登ってきたのです。
思わず両手で捕獲!
デスク上で飼育し始めたのですが、私の親世代は鼠を気持ち悪いと思っているよう。
確かに尻尾は少し気持ち悪いと感じましたけど、尻尾は見ないようにして愛でる日々。

名前はジェリーくんです。
メスかオスかは不明です。
どんなエサを与えていたのかは、もう覚えていません。

一週間ほど飼育したところで、裏の倉庫のおじさんに預けて2日間の連休をとりました。
連休明け、早速ジェリーを迎えに行った私。
おじさんは笑顔で『おう、おはよー!』と。
『おじさん、ジェリーを迎えにきたよ。預かってくれてありがとう!』
すると『あー、あの鼠か?あれは死んだよ』とおじさん。
ちょっと…まって。
死んだよって、そんな笑顔でそんな軽く…。
その後のやりとりは、もう覚えていないけれど。

ジェリーごめん。。
足元から登ってきたからって懐いていると勘違いして、己の欲を押さえきれずに捕獲しペットにしてしまって。
飼ってる間も君は懐いていたから、君の気持ちなんてちっとも考えていなかったよ。
君は山の中を自由に生きたかったよね。
君の命をどうこうする権利なんてないのに。
今、思い出しても涙が出てくるけれど、涙を流す資格も私にはないんだよね。

動物好きって言うけれど。
ペットを含め、彼らの儚い命にはそれ相応の覚悟と責任を持たないと飼ってはいけないとか、野生動物にエサをあげてはいけないなんて、今でこそ偉そうに言ったりするけれど、私には野生動物の命を容易く奪ってしまった過去がある。
そんなことを思い出した日曜日の朝でした。

※当時、おじさんがジェリーを哀れに思って山に放してくれていたんじゃないかなとか、
数パーセントだけ都合よく考えてしまったりもしていたんだよね。
ズルいよね。

今日も暑い日になりそうですが
楽しく素敵な1日になりますように。





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