ジャニーズについて(個人の見解)

 今日10月5日〜6日にかけ、東京都港区のジャニーズ事務所本社ビルから「Johnny&Associates」というロゴが撤去された。なんだろう…この感じ、以前にも味わったことがある…。そうだあれだ、FM PORTの入っていたビルから「FM PORT」のロゴが撤去された時だ。「全然意味が違うだろ、一緒にすんな!」とお怒りになる方がいそうだが、私個人の中に似たような複雑な感情が走ったことは事実なので記した。

 性加害は犯罪である。それがまだ年若い少年が対象だったなんて何があっても許されるものではない。考えれば考えるほどおぞましさに憤る。その思いに嘘偽りはない。この問題が大々的に報じられるようになってからというもの、私のX(旧Twitter)には数々のDMが届いた。中には同じようにファンとしての気持ちを吐露してくれる方もいたが、ほとんどはジャニオタを攻撃するものだ。

 「おまえらも同罪だからな」「どうせおまえは性加害なんかどうでもいいと思ってんだろ」「ジャニオタ全員バカ」etc…。言っておくが、私の知る限りそんなアホなファンは1人もいない。私も含め、今までの自身の認識の甘さに後ろめたさを感じている。ジャニー喜多川氏の性的嗜好はかねてより言われていた、それだけなら問題は何もない、ただその欲望を育成名目で預かっている何もわからぬ少年に向けていた、これは酷い犯罪だ。 
 この問題は週刊誌でも特集され、かつて所属していたタレントも暴露本を出し、2003年には裁判で認定されている。
  ファンとして、これら一連のことは知っていた。しかし私は深刻に受け止め深く考えることをせずに、TVや雑誌でキラキラ輝いている現役所属タレントを夢中で応援していた。被害に遭われた方々が負ってしまった心の傷を察するということもせずに。これはやはり同罪なのだろうか。

 もう一度言う。性加害は犯罪だ。到底許されるものではない。事務所は被害者の声にしっかり耳を傾け、補償を迅速に進めていくべきだ。それでも被害を受けた方々の心の傷が癒えるとは思えないし失われた時間を取り戻せるとも思えない。けれど、今できる限りのことをして欲しい。生まれ変わって欲しいと心から願う。 
 社名から「ジャニーズ」を外すという選択も賛成だ。むしろ当然だろう。存在を感じさせるものは撤去して欲しい。

 許せないと思う一方で、子どもの頃からのジャニーズ大好きだった日々を思い出す。昨日まで好きだったものを、今日からは嫌いです!と線を引くことは正直難しいと実感している。今はまだ、気持ちがが整理しきれていない。

 私の心からもロゴは撤去されているだろうか、そんな思いを抱えながら、ボーっとニュース映像を見た。


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