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諦めそうな夜に。

私は今、まさに諦めそうになっている。

昨日からメガネが無い。
家のどこかに置いているはずなのに、見つからない。

とんでもない近眼なのでメガネやコンタクトの無い人生は考えられず、メガネを探す為のメガネが必要な程だ。
無いならもういいわと、今日も諦めそうになっている。

私はメガネに限らず、常に何かを捜している。
向かいのホーム 路地裏の窓
こんなとこにいるはずもないのに。

どこへ行っても「お急ぎですか?」と聞かれる。
ガサガサしていて落ち着きがないようだ。
生き急いでいると評されることがあるが、
むしろ1分1秒を大事にすればするほど動きを詰め込みたくなるわけだから、急ぐというより時間を堪能しているんですけど?なんて、いつも心の中で自問自答しながら、自分を捜している。

そんな自分に嫌気がさす。まさに今。

でもそれもこれも自分だから、
受け入れて、うまいこと自分と折り合いをつけている。

自分のことさえままならないくせに、唐突に、
人間について考える。

私も人間の1人であるからこそ
人間とは、なんて愚かしく不完全な生き物なのだろう。と感じる。

戦争なんか絶対にしてはいけないと子どもでも分かることなのに、すぐに過去を忘れて、勇ましいことを言ってみたり、実際にたくさんの人々の命を奪ったり傷つける。

そんな人間は、
地球にとってみれば“異物”でしかないのに、どんどん偉そうに環境を破壊していく。

日本においては、原子力発電所の爆発事故を経験しているのにも関わらず、まだ動かしているし新設しようかとまで言っている。
アンダーコントロールできますからと驕り昂ったかと思えば、海洋に汚染水(いや処理水だろ!というツッコミを1億回くらい言われているので先に言っておくがあれは汚染水)を流すことを決めてしまう始末。

日本経済は弱りっぱなしで、どんどんと格差が広がっていき、強いものしか生き残れない世の中が構築され、ますます自己責任論が加速していく。

「今こそ声をあげよう!選挙に行こう!」というフレーズは私が物心ついた時からずっと聞こえてきた。
“今こそ”はいつ来るのか。

でもそれもこれも
全部、人間。

人間は不完全だから間違える。
取り返しのつかない状態になるまで、どんどんおかしくなる世の中を横目に、まぁ自分は大丈夫だろうと思い込む。

多数の人間はその事態に気づいているけど、でも、どこかで諦めて、折り合いをつけて、割り切って日常を生きている。
のではないか。

だからこそ、私は諦めたら終わりだと、強く思う。

不完全だからこそ、
立ち返って何度でもやり直すことができるはず。

なぜなら、人間には知恵があるし、心があるから。間違っても軌道修正をしていける。

諦めない人を横に増やしていける。

どれだけこの国の政治が腐敗していっても、我々の心まで腐らせる必要はない。

諦めたら終わり。

間違ってもどうか腐らず、
決して愚民感を持たずに、
みんなで寄り添いあいながら、
生きててよかったぁと思える社会、
何度でもやり直せる社会を目指したい。

不完全で愚かで失敗ばかりする私だけど、
少しでもマシな未来のために力を尽くしたい。

笑顔で歳を重ねたい。

驕らずに、諦めずに、共に生きましょう。

私からあなたへ。
そして、私から私へ。

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