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風の強い日に。

外の風の音が強くて眠れない。

しかし同居する家族は動じず先ほどから軽快なリズムで寝息を立てている。

私は昔から割と耳が良い方だ。
耳が良いというより音に敏感だ。
気になり出したらもう止まらない。

車が走る音、冷蔵庫のジー、時計の針、再起動しだすPC、どこかのフロアで夜中に回す洗濯機、隣の部屋で時たま息苦しそうに吐く母の寝息(本人は否定するが心配している)。

余談だが、私はオクラを茹でるのが上手い。
なぜなら、ちょうど良い頃合いでオクラの声が聞こえるのだ。
「ピーーーー(もういいよ)」
そんなバカな。
オクラの中の種らへんの環境が変わるのか、確かにオクラは良い頃合いで本当に泣くのだ。
耳をすませば。

音に敏感だから聞こえるのか、聞こうとしてるから聞こえるのか。
とにかく今言えることは、風がものすごく強くて寝れずに参っている。

「特技は“人の話をよく聞く”ということだ」

そう語って2021年に就任したのは岸田総理大臣。

「聞く力」を看板に当初はアピールしたが、
国民の半分以上が懐疑的であった国葬の実施、
自身も含めて自民党内においての旧統一教会との関係や、自民党内の裏金問題についてじゅうぶんな説明がなされないなど、
誰の声を聞いているのか、もはや、
“国民の声を聞く力は皆無”だという事実が日々露呈している。

政治家たるもの、みんなの声や思いを聞くことが一番の仕事だと私は思う。
なぜなら選挙で選ばれた議員たちは、我々国民の代表であるからだ。
そして、政治家は皆から聞いたことは、しっかりと受け止め、共有し、改善するよう努めることこそが「聞く力」のはずであろう。

まさか「特技は“人の話をよく聞く”ということだ」と仰った総理は、音声認識をするだけのロボットではあるまい。

でも私たちは残念ながら、こんな当たり前のことができない議員達を堂々と国会へ送り込んでいるのだ。

私自身、政治活動で街を歩いていると、
「生活が苦しい」
「消費税をどうにかしてほしい」
「社会保険料高すぎる」
「年金だけでは暮らせない」
「子どもが欲しくても産んで育てる自信がない」
など、ここで挙げきれないくらいの不満や不安が耳に届く。
その声を一刻でも早く国会に届けるために日々活動をしている。

総理をはじめとする政権与党には、事を決定して進める力があるので、早々に、この国に生きる全ての人たちが、健康で文化的な生活が送れるよう仕事をしてほしい。

私が総理の立場なら、国民の声が気になって気になって、寝れないだろう。
真摯に聞こうと思えば思うほどに、不満や不安の声がちゃんと耳に届くはずだからだ。
なんのために政治家になったのか。
被災地の声も聞こうとしているだろうか。

身内や自民党を支える企業や富裕層の声ばかり聞いている間に、この国は沈没してしまう。
日本が沈没する時は一体どんな音がするのだろうか。これ以上どんな悲鳴があがるのか。
想像したくもない。

私はそんな絶望を希望に変えるために、
この国の政治や可能性をまだ諦めずに、
今日も活動を通して様々な声を聞き、
その力を養うことを、
ここまで読んでくださったあなたに誓う。

さぁ、鳥の鳴き声がしてきた。

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