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NHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」がサイコーに楽しくて女性エンパワーメントな件!!

こんにちは、aicafeです。
40代、人生時計で14:00頃に差し掛かったところです。
これからの人生の午後の時間の過ごし方を模索中です。

NHKの朝の連続テレビ小説「虎に翼」を見始めました。
のっけから胸を掴まれまくりです。

伊藤 沙莉さんの演技が上手で安心して楽しめるのは言うまでもなく!
登場人物のキャスティングも最高なのも言うまでもなく!!(仲野太賀さん!、石田ゆり子さん!松山ケンイチさん!)、
語りの尾野真千子さんの落ち着いたボイスで主人公の心の声代弁するのが楽しいのは言うまでもない!!!
のですが。

ストーリーがのっけからすごい。

第一話の最初のシーン。
発布された日本国憲法の内容を新聞で読む寅子の肩震える後ろ姿に心を奪われた視聴者は多かったことでしょう。
橋の下の老婆も、物を売っている女性も、階段に座る女の子も、同じ新聞を読んで、それぞれ、どこか不思議そうな、びっくりしたような、呆然としたような、遠くを見るような表情。
それが米津玄師さんのこれまたグッドな明るい主題歌「さよーならまたいつか!」(タイトルからしてなんか泣ける!)のタイトルバックで、イラストになって表れます。
逃げ恥パプリカを彷彿とさせるダンスも披露され、これはバズりの予感

この物語のモデルになっている三淵嘉子さんが、人生で最も素晴らしい瞬間は、憲法で男女平等ということを知ったときだと語ったNHKラジオインタビューに基づいているそうです。このシーンは、このインタビューを再現しているのですね。

「憲法で男女平等ということを知ったのが、私の一生の中で一番素晴らしい瞬間でした。いまの若い方には分からないでしょうが、本当に平等ではなかったの。だから本当に憲法というのは、日本の社会を新しい人間らしい社会にした大きな力だと思います」
(ラジオ第1「あの時わたしは」1981年5月放送より抜粋)

https://steranet.jp/articles/-/2989

日本国憲法が発布されてはじめて日本で認められた男女平等の権利。
打ち震える女性の肩に、呆けた表情で遠くを見つめる目に、いかに女性が虐げられ無きものと扱われてきたのか、全然時代は違うのに、同じ女性として実感が込み上げてくるのです。
猪爪寅子がこれから法曹人として闘っていく源は、この女性の一人一人なのかもしれません。

初回の始まりから泣いてしまうなんて。
一緒に見ていた息子は呆れています。

第五話では、甘味屋さんで松山ケンイチさん演じる桂場等一郎がお団子を食べようとせんところに寅子突入。(ちなみに、桂場先生は初回にもお芋食べようとしていたところを挨拶に来た寅子に中断されている笑 甘いもの食べたくて仕方ないだろう桂場先生に同情w)

明律大学女子部法科の入学について、母親一人説得できないのではこの先優秀な男達と肩を並べて闘うのは到底無理だと否定されると、「はて?わたしの母はとても優秀ですが?」「母を説得できないことと、私が優秀な殿方と肩を並べられないことは まったく別問題かと」と寅子が反論する場面が秀逸!

「君のように甘やかされて育ったお嬢さんは、傷つき、泣いて逃げ出すのがオチだろう」と否定する桂場に「お黙んなさい!あなたにうちの娘の何がわかるんですか!」と一喝するのはお見合いを進めていた母親の石田ゆり子さんなのも秀逸!涙!!

私は、私の人生に悔いはない。でも、この新しい昭和の時代に自分の娘にはスンッとしてほしくないって、そう思っちゃったのよ!」

聡明な母は、時代に逆らわずに賢く生きてきた
その生き方にプライドもある
娘の優秀さも見抜いていた
その娘には自分とは違う可能性があり
それを能うる時代性も見抜いていた。

一度は否定した母の生き方
しかし母自身を否定するでなく、
娘もまた、母親を心底認めている

なんという母娘関係…
サイコーすぎて涙出る!!

なお、「虎に翼」とは、韓非子の格言だそうです。

「虎に翼」とは、韓非子の格言で「鬼に金棒」と同じく「強い上にもさらに強さが加わる」の意味である。

Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%8E%E3%81%AB%E7%BF%BC

これは女性のことを意味するんだろうか
あるいは法律の知識を得て羽ばたく寅子のことか

女子部に入学して早速大活躍している寅ちゃん。
朝ドラから目が離せません!!

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