はしぼう歌会 蟻が糖杯 

はしぼう定期歌会がありました。冠名は蟻が糖杯です。僕の短歌から取られました。
自作自演と揶揄されるだろうが、優勝目指して頑張りますよ!

以下、珠玉の3つ!

『夏。どこまでも夏。』

薄暑のコートをこする音、空のやぶれめ睨みボールを投げる
あいの風
あのリフがくる
あのリフが
それにおくれてあざみと夢と
嫌っても冷たくしても離しても愛されるから愛してしまう

うーん、なんとも素晴らしい3首!
俺は、俺の作品が1番だと信じて創作にあたっています!

そして、それぞれの首に込めた思いや思索について解説!

1首目は、自分的には野外のバスケコートを舞台に青春の眼差しを謳いました。
歌会では、誰がなんと言おうとこれはテニスやろ。バスケではない!ということでした。まぁバスケットプレイヤーが言うならそうなのかもしれません。
作り手の意図と読み手の解釈の違いってどうすればいいんですかね?文学の永遠の問いですね。問題なのか、課題なのか。正解不正解というわけではなく、対立概念ですね。

2首目は、本歌取りです。僕は、いろんな作品をオマージュして作品を作ることがあります。僕のなかでは、本歌とはかなり広い意味で使っています。世の中の作品はみな詩なので!
今回はあの夏の名曲、井上陽水の「少年時代」と久石譲の「summer」です。僕が夏を思い出す二大ソングです。春から夏の境は曖昧です。クーラーを付けたら夏なのか、冷やし中華が始まったら夏なのか、夏の始まりは人それぞれです。僕の場合は、「summer」のリフが聴こえたら夏です。リフがいいですよね。リフが!音楽でも短歌でもリフはいい!そして、井上陽水の造語のセンスも脱帽です。二人の天才を私淑としてる私としては、いつか肩を並べたいものです。

ラストは、抽象短歌です。抽象短歌っていうのは、僕が勝手に言ってるだけです。いつも僕は、超デカイこと言う短歌を詠みます。そういうとき、僕は、一つは必ず具体物を入れるようにしてます。そうすることで、逆に世界が広がると思うからです。抽象から具体、具体から抽象への視野の展開が好きだからです。でも今回はあえて抽象は抽象のままです。そうすることで、全部を読者に委ねてみました。人間は自己関連付けが凄いです。別にお前のこと言ってないのに、勝手に自分のことと考えます。全く。んで、今回は全編を通して青春を背景にしていました。でも、チープ過ぎて女子高生の落書きとのコメントも。確かになー。ラストの締めは迷ったんですよね。「困ってしまう」にすれば良かったかなー。


以上、今回は『作り手の意図と読者の乖離』、『本歌取り』、『具体と抽象』の話でした。
この歌たちから教えられたことです。

そして結果は、

優勝!!

イエイ!

完全優勝です。自作自演です。やっと優勝しました。常に最下位の俺。まぁいいでしょう!僕の人生は基本ノルかソルかで来てますから!やっと優勝です!良かったー

初投稿が優勝とはなんと素晴らしいことか!

やっぱ夏は強いね!僕の短歌は全部夏の歌ですから。

今年はいい夏になることを祈りこの会を終了します。

読んでくれて、蟻が糖!バイバイ!