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現地で、肌で、感じる。海外インターンシップの現状。-送り出し事業部奮闘記

こんにちは!アイセック・ジャパンです。

アイセックは100以上の国と地域の仲間と共に、若者のリーダーシップを育む事業を行っている、学生による非営利組織です。私たちは、海外に渡航して、現地での社会課題に向き合いながら自分ができることを考え、解決に取り組むインターンシッププログラムを運営しています。

アイセックでは、海外インターンシップをさらに発展させるために、学生を受け入れてくれる、海外の受け入れ支部に訪問し、現地のアイセックのメンバーや、実際の受け入れ機関の関係者と協力して、海外インターンシップが抱える課題解決に取り組んでいます。

今回は、10月にカンボジア支部に訪問をした、京都大学委員会 送り出し事業統括の足立さんと慶應義塾大学委員会 送り出し事業担当の小里さんにカンボジアでの話を伺いました。

通常の海外インターンシップ体験記とはちょっと違ったコンテンツになります。ぜひご覧ください!
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1. 訪問をしようと思った理由

足立:理由は2つあります。1つは委員会で送り出し事業統括を務める中で、日本の大学生を受け入れてくれる受け入れ支部の事情を全然理解できていないと感じ、受け入れ支部であるカンボジア支部のことを知りたいと思っていたからです。もう1つの理由は、現地の受け入れ機関に訪問することができると聞いていたので、運営として、参加者がどのような経験をするのかを肌で感じてみたかったからです。

小里:もっと魅力的にインターンシップの魅力を伝えられるようになりたかったからです。今年の夏、自分自身はインターン生をサポートする役割を担っていました。実際に運営に携わる中で、インターンの具体的な内容がわからず、抽象度が高い状態でインターンについての説明することにもどかしさを感じていました。そこでこのような、海外インターンシップを生で学べる機会があったので、これは参加するしかありませんでした。あと、僕自身、カンボジアという国にずっと行きたいと思っていたからってのもありますね笑

2. 現地での活動

足立:メインの活動は3つありました。
①現地のアイセックのメンバーとのディスカッション
②受け入れ機関への訪問
③カンボジア支部が主催するキャリアイベントへの参加

現地のアイセックのメンバーやフィリピンとオーストラリアの支部からの参加者と、互いの海外インターンシップの現状の話などの、情報交換を行いました。他の国でも、アイセックの海外インターンシップに似たような機会が多く、アイセックが選ばれないのが課題となっています。話をする中で、日本に持ち帰れるアイデアなども得られたので、統括としてこれからもディスカッションを続けたいと思います。

また、アイセックのインターンは送り出し支部と受け入れ支部があって、2つの国の支部を跨いで、運営をしています。その協働の中で、ミスコミュニケーションや認識の違いなどが原因で、すれ違いが起こってしまうのも事実です。送り出し支部が、受け入れ支部に求めることや期待していることが異なることがあります。実際に、今回受け入れ支部であるカンボジア支部と話すと、送り出し支部の対応だったり、インターン参加者に求めるスキルやマインドセットがあることを知りました。インターン参加者に、高い英語力や特定のものを生徒に教えられることは求めていないけど、柔軟性や現地に適応する姿勢を求めている、と言っていました。また、インターンに参加する上で、お客さんとしてではなくて、現地で吸収しようとする主体性がインターンの経験を何倍も良いものにすると感じました。

小里:どんな時でも、現地のアイセックのメンバーがサポートしてくれるのは大きかったし、とても助かりました。

受け入れ機関の訪問は、2回行いました。1回目は、現地の小学生に対して、「食べ物と人間の体・地球の環境の関係性」について授業を行いました。野菜をたくさん食べようとか残さず食べようとか、わかりやすく子供達に理解してもらえるように工夫しました。実際の海外インターンシップのプログラムでも、参加者が同じようなことをすると聞き、参加者が実際どんなことをするのか・感じるのかを、自分で体感できたのがすごく刺激的でした。2回目は、受け入れ機関の方とお話をし、なぜ受け入れているのか、受け入れてどのような影響があるのか、などを伺いました。受け入れ機関と直接コミュニケーションをとることは、今までできなかったことなので、とても良い経験でした。また、参加者が宿泊する場所なども紹介してもらい、どのような環境で生活するかのイメージも沸きました。

3.カンボジアで驚いたこと

小里:大量虐殺についての博物館である「クメールブルージュ博物館」で学んだことは、とても衝撃的でした。私たち、アイセックは「平和で人々の可能性が最大限に発揮された社会」を目指しており、平和とは程遠かった歴史を学ぶことの重要性を改めて感じました。博物館で得た知識や感情は、世界中の人々が体験すべきものだと思いました。

また、アイセックのメンバーだけではなく、現地の人々もとても優しく、温かみを感じました。道で話しかけた時、話を丁寧に聞いてくれたり、英語がわからない人も汲み取ろうとしてくれたりして、嬉しかったですね。

足立:一番驚いたのは現地の人のホスピタリティです。空港まで迎えにきてくれた瞬間から別れるまで、本当に親切にしてくれました。何回も、感想について声をかけてくれたり、食事についても気にかけてくれました。本当にお母さんみたいな感じでした笑カンボジアのホスピタリティは渡航前から聞いてたのですが、実際に行ってみて、その温かさをすごく感じました。本当に今までに感じたことのないおもてなしでした。加えて、カンボジアの人は、国や地域の歴史について深い理解を持っており、街中で見かけるものについて詳しく説明してくれました。国として独立してから歴史は長くないけど、その歴史に対する理解と、それを人に伝えられるのがすごかったです。あとは、料理に使われているスパイスは今まで食べたことのない味でした笑

4.海外インターンシップの今後について

小里:まずは自分の委員会のインターンシップ運営数を増やしたいと考えています。参加した一番の理由として、魅力的に現状を伝えられない悔しさがあり、今回の経験をしたことで、前より伝えられるようになりました。また、アイセック・ジャパン全体を見ても、海外インターンシップの価値を届けられている人は、まだまだごくわずかです。より多くの人に届けるべく、数を追い求めることに、一層力を入れていきたいです。

足立:アイセック・ジャパンではインターンの質などを大事にしていますが、他の支部でも、同じようにその国の支部で大事にするものがあるのを感じました。受け入れ支部によっては、プログラムを内容通り進めることよりも、参加者をできるだけ楽しませたいなど、他にも優先度が高いものがあることを知りました。

お互いが何を大事にしているかを理解すること、アイセック・ジャパンとして何を大事にしたいか伝えないといけないことの重要さを改めて感じました。その理解を支部同士で深めることで、さらなる海外インターンシップの発展があるのではないかと思います。

5.海外インターンシップの参加を迷ってる人へ

小里:よくアイセックの海外インターンシップは、自分のやりたいことができると言われるのですが、実際にカンボジアに行ってそれをすごく感じました。また、カンボジア、オーストラリア、フィリピンからのアイセックのメンバーは、とても親切で、自分がやりたいことを要望したら、真剣に考えてくれるのが伝わってきました。自分のやりたいことに向かって取り組める環境は整っています。時には失敗やもどかしい思いもすることもあると思いますが、僕自身はその経験はすごく価値があるものだと思っています。

6週間その環境に身を置いたあとのあなたは誰も想像できません。見たことのない自分を見てみたい人はぜひ参加してみてほしいです!

足立:自分自身が何か現地の人に小さい影響を与えられるかもしれないと感じました。短い時間だったけど、小学生と話したり、現地のメンバーと話したり、影響を与えられるかもしれないことは少しだったけど確かにありました。今回は5日間でそれを感じられたので、6週間のインターンシップでは、もっと大きな影響を残せると思います。

プログラムの内容通りに100%、6週間が進むとは言い切れないのが現状だけど、なんでも作り出せる環境があります。小里くんと被るのですが、自分がやりたいと思ってたらそれを実現できます。何を提供してもらえるかじゃなくて、自分が何をしたいかを大切に、ぜひ参加して欲しいなと思います!


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