見出し画像

近未来麻雀小説(18)新中華麻将テーマパーク V

これまでのあらすじ

 親の場が回ってきた十八羅漢一号軍団は、 #スワームロボティクス ・モードを解除し、伝説の超十八羅漢ゴッドに変身することを決意した。ところが、イカサマ麻雀の十八羅漢一号軍団には、正しい心を持った #十八羅漢 など一人もいなかったので、超十八羅漢ゴッドの儀式をしてみたら、六体ずつの羅漢ロボが合体してしまい、三体の巨大な超十八羅漢デビルが誕生してしまった。

東風戦・第一戦・東3局0本場

麻闘気にボディが硬直して身動きできなくなってしまったモリエホン元伍長

 超十八羅漢デビルの姿を見たモリエホン元伍長は、彼らの体からあふれ出る麻闘気にボディが硬直して身動きできなくなってしまった。麻闘気とは武論尊原作・原哲夫作画で有名な #北斗の拳 と同じ北斗宗家が創始した、三国志の時代に #北斗神拳 の亜流の殺人拳である #北斗琉拳 で、 #魔界入り した伝承者のみが纏うことができる #魔闘気 のようなものである。『麻闘気』『魔闘気』は、どちらも『まとうき』と読むが、全然別物であるので、著作権の問題は発生せず、しかも、このnoteは同人誌みたいなものなので、誰も文句は言ってこないはずだった。

 九龍城戦線で台湾陸軍の #マッド軍曹 (サージ)を打ち負かしたのは、十八羅漢小隊が連動したスワームロボティクス打ちではなく、超十八羅漢デビルであることを瞬時に悟ったホリエホン元伍長は、マチルダに電脳暗号通信で『すまねぇ! マチルダの姉貴。俺じゃとても、超十八羅漢デビルの天和を妨害することすらできやしねぇ』と伝えた。

 そのメッセージを受信したマチルダは、『あンた、何言ってんの? マチルダの姉貴って、誰があンたのことなんか、弟分にしてあげたのよ。ふん』とツンモードに入ってしまったが、『でも、弟分がいるなんて、良いかも知れないわね。あっ、か、勘違いするなよ。だ、だからって、あたいがあンたのこと弟分だって認めたわけじゃないからな!』と、デレモードに入ってしまって、麻雀どころではなくなってしまった。

 電脳暗号通信を傍受して解析した超十八羅漢デビル一号は、『悪いね、あンたら。マチルダのツンデレ・モードの経絡破孔・傲娇(ツンデレの中国語表記)を突かせてもらった』と言いながら、着々と積み込みを進めていた。

超十八羅漢デビル一号の麻闘気

 ところが、配牌の際に超十八羅漢デビル一号のあまりに強過ぎる麻闘気が、牌山を全て薙ぎ倒してしまい、ディーラー奉行から『親のチョンボで御座る。親のチョンボは親の満貫と同じで、12,000点のペナルティ故、4,000通し(12,000点÷3雀士=4,000)で、それぞれの子雀士に支払われよ。このルールではチョンボは、場流れ無しで積符も増えぬ』と宣言した。

 この超十八羅漢デビル一号の親のチョンボで、それぞれの持ち点は以下のように変化した。
 
1位:マチルダ    49,300点
2位:桜乃金一    17,000点
2位:モリエホン   17,000点
4位:羅漢壱号軍団  16,700点

つづく…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?