映画フェイス(仮)ビジュアルラフのラフ公開!

【空下 慎監督の次回作短編映画】

「フェイス(仮)」

のメインビジュアルのラフのラフを
描かせて頂きました。

AR15をぶっ放す高校生。

セーラー服、JK、若さ、銃、嫉妬、憎しみ、
脆さ、切なさ、

もうこの映画美しくカッコよくしかならんぞーーー!
ラフ描いててそう確信しました。

オサは今回絵コンテを担当します

もともと背川昇さんの漫画が原作のこのストーリー。

既に構成や送りが

もっとみる

あの、夏の日10

私は、古橋さんに電話をかけてみました。
もう、何年振りでしょうか。
お互いに、携帯電話は知らないので、
自宅の電話でした。
電話をかけると、懐かしい声が聞こえました。
「もしもし、古橋ですけど、。」

関西に住んで、もう、長いはずなのに、
独特の素朴さのある、イントネーションが、聞こえてきました。

「もしもし、古橋さん、、。」と言い終わらないうちに。
「え、あーちゃん?どうしたの?久しぶりじゃん

もっとみる

あの、夏の日9

私は、おじさんの家に行きました。
ところが、玄関の鍵も閉まり、人のいる気配がありません。
時間を、空けて又、別の日におじさんの家に行きました。
やはり、人の住んでいる空気がないのです。

私の留守の時に、伝言がありました。
「家内が、亡くなりました。
お葬式も済ませたので、お心遣いは無用です。
色々お世話になり、ありがとうございました。」
と、父に伝えたそうです。
私は、心配になり家にきてみたので

もっとみる

あの、夏の日8

古橋さんは、粘土制作のアトリエに復帰してきました。
片手は、首からの包帯で吊り下げていますが、
片手で、粘土を貼り付けています。

みんな、「おはよう」以外のことは、
誰も何も言いませんでした。

古橋さんが、歯をくい縛って自分の運命と、
戦っているのがわかるからです。

まだ、痛みが抜けてはいないはずなのに、
こんなに早く粘土の現場に復帰してきて、
「負けるもんか。」という気持ちだけで、
粘土を

もっとみる

あの、夏の日7

絵を描いている合間に、私は、圭子さんのところに出かけました。
古橋さんから、住所を聞いたので、
電車に乗って、家を探しながら行きました。

丁度、奈良と京都の中間あたりの、静かな駅でした。
電車を降りて、歩いて行きましたが、あまり店もない静かな通りです。
少し、路地を入ったところに、岡さんと圭子さんの家はありました。
岡さんらしい、古い落ち着いた日本家屋の一軒家でした。
玄関のベルを鳴らすと、声が

もっとみる

人生の歯車2

田舎に、帰ってきて主人の親との同居が始まりました。
主人は、戦争後にできた子供なので、
私と、主人の親とは、かなりの年の開きがありました。

初めは、何もかもが珍しいくらいでした。

私は、テーブルに座って大きくなりましたが、
主人の家は昔ながらの、飯台と呼ばれる、
あの昔ながらのちゃぶ台が、置かれていました。
私は、それこそお話の中でしか、みたことがない、
そのちゃぶ台が、珍しく、タイムスリップ

もっとみる

あの、夏の日6

私は、古橋さんのお見舞いに出かけました。
私が、アトリエを本画制作で休んでいる間に、怪我をしたと言うのです。
住所を聞いて、電車に乗って出かけました。
古橋さんは、アパートで、彼女と暮らしていました。

「こんにちは」

「あ、あーちゃん。来てくれたの?」

「どうしたの?怪我したって?彼女さんは?」

私は、手を包帯でぐるぐる巻きにしていた、古橋さんと話しました。

「今、姪と買い物に行ってる。

もっとみる

あの、夏の日5

モデルのおじさんと私は、とても仲良くなりました。電車で、顔を合わせるのですから、何気に話をするワケです。

どうして、京都でバーテンをしていたのか?
何処の出身かとか?聞いたりしました。

「九州から来たんだよ。市役所で、働いていたんだけど、
子供が亡くなって、嫁さんとの仲が上手くいかなくなって、
何もかも嫌になって、ふらっと家出してきたのさ。」

「ふーん、そうなの。」

「そのあとは、大阪の釜

もっとみる

無縁社会の@パート物語5

今回の話も面白くないかもしれません、少し怖い話です。

年配の男性が、入居して来ました。
彼は、奥さんが亡くなり、一人暮らしでした。

炊事は、しないのか朝晩のご飯は弁当を配達してもらっていました。
どこかで、見た顔だなと思っていましたが、
すぐには思い出せませんでした。
透析を受けていて、病院に通っていると、話していました。

しばらくして、私は思い出しました。

私は、車の免許が無かったので、

もっとみる

あの、夏の日4

私を、デッサン会に誘ってくれ、みんなに紹介してくれた古橋さんは、
夜になると一刀彫りの仕事をしていました。

世話好きなので、頼まれて、私と同い年ぐらいの、男の子を連れてきていました。お父さんから、頼まれたそうです。彼は、声が出ないのか、全く話しませんでした。

「おはようございます。」と言っても、言葉を発するのでなく、目の玉を動かす感じでした。話せないとは、聞いていないので、多分何か事情があるの

もっとみる