日本視覚障害者囲碁協会

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アイゴヒストリー5 碁盤金型の復活(後編)

前回までのあらすじ 毎日新聞のIさんのおかげで、西日本限定ですがアイゴの金型製作業者を募集する記事が掲載。問い合わせのあった中のサンテック社に連絡をした私は……。 2012年8月下旬、サンテック社の杉山会長とお電話でお話しました。 会長は、自らが記事を読んですぐ社内会議をして、金型製作について協力できないか検討してくださったそうです。 そのお話の中で、私が耳を疑うようなご提案がありました。 その提案とは、サンテック社がアイゴの金型を無償で制作すると言う内容でした。 当時で

    • アイゴヒストリー4 碁盤金型の復活(前編)

      前回までのあらすじ 日本福祉囲碁協会のMさんの計らいで補助金をゲットし、めでたく碁石金型が復活、大量生産できるようになった。 さて、お次はいよいよ碁盤の復活です。 書いていたら長くなりそうだったので前後編で分けました。 2011年1月、私が日本福祉囲碁協会の会員になって何年目かのお正月。 毎年恒例となっていた日本福祉囲碁協会主催の新年打ち初め会が開かれ、私も参加しました。 打ち初め会には、協会顧問である曲起九段や会長のご挨拶、会員同士の対局や出し物が行われ、年明け最初の集

      • アイゴヒストリー3 碁石の復活

        前回までのあらすじ アイゴの碁石が先に底を尽きかけているので、碁石金型から作らないといけない。 日本福祉囲碁協会に利用者として登録した私は、週一で会員の方と碁が打てるようになりました。 地元の公民館で待ち合わせをし、毎週、週替りで4名の方々に教えてもらっていた時は、本当に幸せな時間と言って良いほど、囲碁に没頭していました。 ある時、会員のお一人に碁石が少なくなっているので、どうにかならないかと話したところ、一つの提案を日本福祉囲碁協会に出してくれました。 その会員の方の名前

        • アイゴヒストリー2 アイゴは金型が2つ?

          (前回までのあらすじ) 失明してしまったおじさんのために米田さんが制作し誕生したアイゴ、長く使用していなかったので金型が劣化して大量生産ができない。 このままでは視覚障害者が十九路盤で囲碁を楽しめなくなってしまう(ちょっと誇張)どうなるアイゴ!!? さて、この辺りからこのnoteの著者である私こと柿島光晴が登場します。 お待たせいたしました(待ってない?) 2003年頃からアニメ「ヒカルの碁」を観て囲碁を始めた私ですが、2006年頃には、地元の碁会所の級位者数名に勝てるよ

        アイゴヒストリー5 碁盤金型の復活(後編)

          アイゴヒストリー1 『アイゴ誕生」

          アイゴは、目が見えても見えなくても見えづらくても、どんな視覚の状態の人でも打てる囲碁盤です。 碁石は裏面に刻みが掘られているので、立体的に浮き上がった線に固定でき、黒白の違いも触って判別できる造りになっています。 元々アイゴは、1980年代に奈良県桜井市にお住まいの米田昌徳さんによって考案されました。 糖尿病の合併症で失明してしまったおじさんのために、再び大好きな囲碁を打ってもらおうと作ったと、私は米田さんから聞いています。 米田さん自身は囲碁を全くご存じなく、お世話になっ

          アイゴヒストリー1 『アイゴ誕生」

          もしも佐為に会ったら聞いてみたいこと

          が何を言っているのか分からないと思うので、簡単に解説をしておこう。 『ヒカルの碁』(ヒカルのご)は、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による囲碁を題材にした日本の少年漫画。 ※ウィキペディアから抜粋 https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒカルの碁 以降はヒカルの碁のネタバレを含むので、未読の方はバックしてください。 もしも私が藤原佐為に会うことができたら聞きたいことがある。 それは、佐為が今の囲碁界で打たれている碁を観たらどう思うのか。 AIの開発が進

          もしも佐為に会ったら聞いてみたいこと

          はじめまして

          noteはじめました 新年度に入り、新しいものへの挑戦と言う意味でnoteを開設してみました。 ここでは、当協会HPやXでは書けないような、代表の柿島が日々思ったことも発信できたらなと思っています。 いわゆる他の場所と差別化できればなと。 それでは、月並みな言い方ではありますが、囲碁よろしくお願いいたします。 以後 ではなく 囲碁 よろしくと書いたのはわざとですからね。 #囲碁 #視覚障害者