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赤くて白くて車が大嫌いな果実は?

どうも、料理人の雄二です。僕は将来、食に関する事業で世界をより良くしたいと思っています。具体的にパッと思いつくのはやはりレストランです。もし自分がレストランをやるならモダン懐石料理にペアリングでワインを合わせたいと考えております。よって、最近ワインについて勉強を始めました。ここ10日間くらいで約20種類ほどのワインの飲み比べをしてテイスティングに記録しています。また、複数の本を読んだので、そのワインの知識を初心者の目線で皆様にお届けできたら幸いです。さてタイトルのなぞなぞの答えはブドウです。赤いブドウや白いブドウもあり、ワインを飲んだら運転はできませんよね。

ワインを通して変わったことは?

1、香りと味に敏感になった。
これは自分でも驚いていることなのですが、僕はよく早食いと言われ、あまり特に意識的に味わうということをしません。(❇︎しろよ!シェフだろ。)なので、ワインを通してテイスティングノートに記録するようになったことでより敏感に香りと味を識別できるようになった気がします。

2、記録することの大切さを感じた。
ワインをきっかけにテイスティングというのを作って、日々ワインの研究を始めました。記録したのは約20種類にすぎませんが、記録することによって自分の成長を感じることができます。そうすると、やる気やモチベーションに繋がりより継続することができます。

目次

1、ワインを知ろう。
・ワインの7不思議に答えます。

2、ワインを味わおう。
・新世界と旧世界とは?
・ワインを3倍楽しむ方法とは?
・マリアージュってどうしたらいいの?

3、ワインと旅しよう。
・旧世界(フランス、イタリア、スペイン、ドイツ)
・新世界(アメリカ、チリ、日本)

4、ワインを極めよう。 ー宅飲み編ー
・グラス
・温度
・残ったワインの使い道は?


1、ワインを知ろう。
・ワインの7不思議に答えます。

①そもそもワインって何ですか?

→ブドウ果実を発酵させた醸造酒のこと。
 赤ワインは黒ブドウから作りブドウの果皮と種子も入れます。それらに渋み成分であるタンニンや色素が含まれているので、赤ワイン独特の色や渋みによる収斂がおきます。
 白ワインは白ぶどうを使い、基本的には果皮や種子を取り除いて作ります。
 ロゼは黒ブドウから作ることが多いです。また、ワインに適しているブドウ≠食用ブドウ です。ワインに適しているブドウは糖度が高く、果実の粒が小さく、成分が凝縮しているのが良いワインができると言われています。

②赤、白、ロゼって何が違うの?
→品種と作り方が違います。
先ほど述べたように赤ワインには黒ブドウ、白ワインには白ブドウを使います。またワインの作り方の工程も違います。赤ワインの作り方の特徴は果皮と種子も共に発酵させることです。これにより濃厚な色が付きます。

③ワインに使われるブドウはどんな種類があるの?
→主要品種はおよそ100種類。有名なのは6種類あります。
 赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、それからピノノワールという3つの品種。カベルネ・ソーヴィニヨンはフランスのボルドーで多く栽培され渋みが強くダンディーな印象。メルローも同じくフランスのボルドー地方が有名で、柔らかくふくよかで居心地の良いグラマラスなイメージ。そしてピノノワールはフランスのブルゴーニュ地方が有名で育ちの良い高貴な少女のような印象です。軽くて色も鮮やかで飲みやすい。
 白ワインはシャルドネ、ソーヴィニョンブラン、それからリースリングがあります。シャルドネはフランスのブルゴーニュ地方が有名で、アイドルのような印象。ソーヴィニヨンはフランスのロレーヌ地方が有名で、キリッとした爽やかな植物系の香りがします。そしてリースリングがフランスとアルザス地方の辛口白ワインとドイツの甘口白ワインが有名です。果実味が強い印象です。

④ワインの味は何で決まるの?
→5つの基本要素とバランスでワインの味と個性が決まる。
5つの要素とは、アルコール濃度、渋み、甘み、酸味、果実味のことです。このそれぞれのボリュームが強ければ、ボディが強くなります。つまり総合点が多ければフルボディ、そしてミディアム、ライトとなります。また渋みは赤ワインについて、甘みは白ワインにおける大切な要素となります。甘みとは糖分がより含まれているかということであって、糖分がなければ辛口(口が乾くような感覚)ということです。アルコール濃度はワイン全体の骨組み、ストラクチャーに大きく影響します。酸味が強ければ、すっきりとシャーブに、弱ければまろやかという表現になります。

➄ワインの香りってどんな種類があるの?
→果実、植物、花、沢山ある!
香り=アロマであり3つのアロマがワインにはあります。ブドウの品種ごとの香り、発酵の際に出る香り、そして熟成したときにでる香り(特にブーケと呼ばれる。)その3つの香りを嗅ぎ分けることができたらソムリエに一歩近づくのではないでしょうか。
香りは沢山ありますが、6つのカテゴリーに分けられます。
果実系、植物系、花系、動物系、ミネラル系、そしてトースト系。具体的に言うと、チェリーやさくらんぼ(✳︎同じやないか。)ハーブやキノコ、バラやゆり、ジビエやなめし皮、鉛筆の芯やガソリン、そしてコーヒーやキャラメル。皆さんもワインを飲んだ時にこれは〇〇系の香りだ!具体例を挙げるならばこれかなあ。つまり、これは果実系の香りで、オレンジつの香りがするなあ。そしてこれは品種由来の香りだ。品種はリースリング、産地はドイツだな、なんて思考を巡らせるのは楽しいことだと思います。

➅ワインっていつからあるの?
ワイン作りの歴史は8000年前も以上から。
とても長いあいだ作られています。発祥の地はジョージアのカナという場所です。キリストは体はパン、血は赤ワインなんてことを言ってたりもします。15世紀の大航海時代にワインがヨーロッパから新大陸アメリカやアジアに伝わり、19世紀には害虫・フィロキセラによってヨーロッパワインが消滅の危機に陥ったとも言われています。

➆ワインはどこで作られているの?
ワインベルト(北緯30−50、南緯20−40)を中心に世界各地でワイン造りが行われている。気候的には平均気温が10−20℃が相応しいと言われています。ブドウの出来はテロワール(総合的な地理的環境)で決まると言われています。具体的には、日照量、土壌、気温、水分などが大きく影響をブドウの木に与えます。ちなみにブドウの収穫は9月〜11月の秋となっています。


2、ワインを味わおう。
・新世界と旧世界とは?
ワインにはどうやら2つの世界があるようです。旧世界とはワインの歴史が深い、ヨーロッパワインのこと。フランス、イタリア、スペイン、ドイツが当たります。歴史があり、複数の品種のブレンドワインで、複雑な味をしているのが特徴。他方、新世界とは比較的、ワインの歴史が浅い国のワインのこと。アメリカ、チリ、日本がそれに当たります。歴史が浅く、品種は1つだけの単一が主流で、わりとわかりやすい(例えば果実味がどかーん)ということが特徴的です。

・ワインを3倍楽しむ方法とは?
ワインは目で楽しみ、香りを楽しみ、最後口で味わうものです。まずは目でどんな色合いをしているのか、次にどんな香りをしているのか、そしてやっと口で飲んでどんな味をしているのかという3つの楽しみ方があります。

・マリアージュってどうしたらいいの?
マリアージュとはそもそもフランス語で結婚という意味です。飲み物と食べ物の相性がいいこと、例えばイカの塩辛と日本酒は合います、メキシコのタコスとコカコーラはクソ合います。イカの生臭さを日本酒が綺麗に脱ぎ去り、タコスの油っぽさやしつこさをコーラが爽快に仕上げてくれます。つまりお互いの得意な分野を生かして、苦手なところをカバーして1つの作品、シナジーを起こすということ。素晴らしいチームプレイです。
 マリアージュを考えるには4つの側面からアプローチができます。色、香り、産地、そして味です。例えば、イタリア産の生ハムが目の目にあるとします。そしてこのアイテムにどのタイプのワインが合うでしょうか?まずは色ベースシンキングをすると、ピンク色なのでロゼ。要は食材は色がその味の濃さと大体比例しています。淡白な味わいは白系の色調。濃くてこってりしいる味は暗めの色調。2つ目のアプローチは産地。イタリア産なので、イタリアのピエモンテ州のワインから選ぶ。続いて香りが動物系のスパイシーな例えばオーストラリアのシラーズを選んでみる。最後に味がどうか。味と言っても、似ている味と異なる味で組み合われることができます。生ハムは動物系で塩味です。動物系のワインを。もしくは、異なる点でみると、塩味に対して甘みは良いコントラストを生みます。なので、あえて甘口の白ワインを合わせる。そうすると、食材の味が際立ちます。要約すると一つの食材に対して、色・香り・産地・味の異なる4つのアプローチによって組み合わせを思考することができます。ですが一番大切なのは美味しい!と感じることです。


3、ワインと旅しよう。
・旧世界(フランス、イタリア、スペイン、ドイツ)
〜フランス編〜

 ワインと言えばフランスというイメージが強いです。フランスは大まかに10つの地方に分けられます。その中でもワインの女王・ボルドー地方とワインの王様・ブルゴーニュ地方を見ていきましょう。
 ボルドー地方。品種は赤のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが有名です。女王と呼ばれるのはボルドーは基本的に複数の品種をブレンドをしたり、熟成させたりといったワインが有名です。その味わいはとても複雑で変化があるといいます。女性と同じで複雑な味わいがる、年を取ってから(熟成)していい女になるというのが女王と呼ばれる所以だそう。(❇︎よーわからん)。5大シャトー(城)があるのもボルドーです。
 続いて、ワインの王様・ブルゴーニュ地方です。品種は赤のピノノワールと白のシャルドネ。そしてフランスでは珍しく単一のワインが有名です。(ブレンドではなく)そしてブルゴーニュ地方では比較的、小規模な農家が多いです。フランスにはワイン方というものがありワインの品質を法律によって維持しています。ボルドー独自のワイン法の格付けは3つでテーブルワイン、地方そして村という産地でレベルが高くなります。ブルゴーニュ地方ではなんと5段階でその上に最上級畑と偉大な畑があります。

〜イタリア編〜
イタリアは品質を守るためのワイン法の施策が遅れたことにより、好き勝手生産されたという背景もあり、多種多様なワインがあります。言い換えると、悪いものからいいものまで本当にたくさんあるということです。
2つの州だけみましょう、ピエモンテ州とトスカーナ州です。
 ピエモンテ州においては王のワイン「バローロ」と女王のワインである「バルバルスコ」という高級品種で赤ぶどうであるネッビオーロが有名です。また、甘口のスパークリング「Asti」があります。品種は白ぶどう・モスカート・ビアンコです。
 次にトスカーナ州は品種は黒ぶどう・サンジョベーゼがあります。スーパトスカーナというワイン法を無視したけど超うまいワインがあります。また「ローマの休日」にも登場するわらワイン・キャンティなんかもあります。

〜スペイン編〜
情熱の国、スペインということで、赤ワインが有名です。黒ぶどう・テンプラリーニョ(スペイン語で早熟という意味)が栽培されています。スパークリングのカヴァも有名です。スペインのワイン法は ’熟成’ に価値が置かれているのが特徴的です。つまり熟成=価値が高い=高価格 ≒ 美味しい というものです。

〜ドイツ編〜
フランスより北西に位置するドイツは甘口のリースリング白ワインが有名です。ドイツのワイン法は甘みに価値が置かれています。国によって価値の重きが違うのはとても面白いですね。なんといってもドイツは貴腐ワインで有名です。貴腐ワインとは超甘口ワインのことで、白ぶどうにカビであるボトリティス・シネレアがつくことによって、水分を取り干しぶどうのように、させちゃいます。何が起きているかというと、水分が抜けて、糖分が凝縮されいる状態になります。なので、とても甘くなりということです。世界三大貴腐ワインは、ドイツのトロッセンベーレンアウスレーゼという最高級、フランスのソーテルヌ(ボルドー地方にあり川の合流地点で朝方霧がかかる特殊な気候)、ハンガリーのトカイ(✳︎どうせ田舎やろ)が挙げられます。

・新世界(アメリカ、チリ、日本)
〜アメリカ編〜

アメリカワインの90%はカリフォルニアで作られています。ワインは4つの州が有名で、オレゴン州、ワシントン州、ニューヨーク州とカリフォルニア州です。白ぶどうはシャルドネ、赤ぶどうはジンファンデルがあります。BBQ文化が根強いですから、肉と合うようなガツンと強めなものがよくあります。また、新世界と旧世界の歴史を変えた事件が1976年に起こります。’パリスの審判’ と呼ばれるもので、著名な批評家を交えてパリでブラインドテイスティングテストをしたところ、有名な5大シャトーらを抑えてカリフォルニアの赤と白ワインが優勝したという、新世界のワインはヨーロッパワインを超えられないという常識が覆されたとても大事な日であります。

〜チリ編〜

日本のワイン輸入国一位であるチリです。チリカベというようにカベルネ・ソーヴィニヨンなどといった単一品種が低価格でコスパが良いという特徴があります。またチリは海と山に囲まれた特殊な自然環境ということもあり、害虫・フィロキセラから守られた場所でもあります。黒ぶどうはカルメナールという品種があります。これはヨーロッパでは害虫・フィロキセラによって当時ヨーロッパから滅ぼされたと言われる品種になります。

〜日本編〜
日本では山梨、長野、山形、北海道の4県が有名です。品種は黒ぶどうの丸カット・ベーリーA。白ぶどうの甲州が有名です。日本ワインと国産ワインという二つの言葉の違いは何でしょうか?国産ワインは日本で加工されたワイン、つまりブドウをチリから買い付けて日本でブレンドすれば国産ワイン。それに対して日本ワインは日本で栽培したブドウを使っているということになります。日本のワインの歴史は1549年のポルトガル人・フランシスコザビエルが tinto vino (赤ワイン)を持ってきて織田信長が初めて飲んだと言われています。当時は珍陀酒と呼ばれたそうです。


4、ワインを極めよう。 ー宅飲み編ー
・グラス

グラスによってワインの味や香りというのは大きく変わります。3つの種類があり、ボルドー型、ブルゴーニュ型、そしてフルート型とがあります。それぞれ産地の品種を。フルート型はシャンパン用です。グラスには大きく4つの大切な要素があります。香り・空気・温度・流れ方です。例えば、リム・飲み口が閉じたものであれば香りを内側に閉じ込めることができます、反対に、リムが広がっているとより表面積が広くなるためより空気に触れます。空気に触れるとタンニンの渋みは多少柔らかくなります。また大きいグラスだとより空気に触れるので温度が高まるスピードが速くなります。飲む口が小さければ液体が口に流れるのは直線的で速くなります。

・温度
基本的にはワインは5℃ー17℃が適しています。イメージは白は冷やして、赤は秋・冬の常温という感じです。4つのレベルに分けます。温度が低い順から、辛口の白ワイン・甘口の白ワイン・軽めの赤ワイン・重めの赤ワインというように大きく4つに分けます。そしてそれぞれ適度な温度は次の通りです。
ー辛口白ワイン;5、6、7℃
ー甘口白ワイン;8.9、10℃
ー軽めの赤ワイン;12、13、14℃
ー重めの赤ワイン;15、16、17℃

・残ったワインの使い道は?
一人でボトルで飲んだりするとワインが余ってしまいます。そんな時は4つの解決策があります。
料理に使う、サングリアを作ってみる、ホットワイン、そしてワインビネガーを手作りしてみる!

さてみなさんいかがでしたか?ワインを人生を豊かにしてくれるものです。もっとワインを楽しんで、人生をより楽しいものにしてきたいですね。

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