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ウェブサイト公開直後に話をしよう

ウェブサイトのリリース(案件の納品)は、私達の仕事の中でも、最も大事な工程ではないでしょうか。
担当ウェブディレクターとして、完了報告のメール送信ボタンを押したあと、一旦、全ての力が抜けるような、気が休まるひとときですよね。
ですが、そこで、もう一つ、クライアントさんに電話をかけてみませんか?

私はこのタイミングが、その後のクライアントさんとの関係性を強いものにする絶好のチャンスだと感じて、以下のような内容で話をするようにしています。

まずは、感謝を伝える。

どんな案件でもクライアントさんの協力なしでは、公開は迎えられません。
まずは、今日まで私達を信じて、協力頂いた担当者さんに感謝を伝えます。
担当者さんがしてくれたことというよりは、いてくれたこと(存在)に対して感謝するようなイメージで伝えています。

お祝いの言葉

意外と気づきにくい事かもしれませんが、自分たちにとっては、数ある案件のうちの一つかもしれませんが、ただ、クライアントさんにとって、ウェブサイトの公開、リニューアルというのは、とても大きな大切なイベントのはずです。
そのようにとらえていると「公開、おめでとうございます」というお祝いの言葉を伝えるのはおかしいことではないし、嬉しい言葉ではないかな、と思います。

案件を少しだけ一緒に振り返る

お互いに手間や時間を費やしたウェブサイトです。少しだけ思い出に浸るのも良いのではないでしょうか。
一番、話しやすいのは「良かったこと」ではないでしょうか。ここぞとばかりに、お互いのファインプレーを褒め合うような雰囲気が作れるとよいですね。次に、苦労したことや迷惑をかけたことななどうまくいかなかったことを話しておくと、後味が少しスッキリして、その後の関係性が良好になりやすいです。
私の場合、案件開始直後に話をした内容や感じたことを伝えることが多いです。

率直な感想をきく

無事公開を迎えて、どう感じているか、言葉にしてもらうようにしています。ここで頂いた言葉は、直接話する機会のない自社の制作メンバーや会社でのリリース報告などで、共有します。

公開はスタートライン

感想をうかがった際に「正直、ホッとしてます」とおっしゃる担当者さんも多いものです。
ただ、皆さんもよくわかっていることかもしれませんが、ウェブサイト公開は、あくまでスタートラインに立っただけで、まだなにも成し遂げていない状態です。
ウェブサイトの価値は、クライアントの事業にどう貢献するか、がポイントとなるので、買って兜の緒を締めよではないですが、「公開はスタートラインです」とあえてお伝えするようにしています。

当初の目標とこれからについて

そのうえで、今一度「このサイトが成すべき役割」や「リニューアルの目的」、発注前にうかがっていた「理想」について話をします。
そして、これからサイトを運用していくにあたて、どんなことをしなければならないか、を整理して伝えながら、工程のなかで、工期や予算の都合上、できなかったことややり残したことを聞いたりします。
ウェブサイト運用に慣れていない担当者さんは、制作の工程を一通り経験すると、制作前に比べると、なにをすべきかを明確にいめーじできていたりするので、そういう今後やりたいことや考えていきたいことを伺っておくと、そんな伴走を求めているのかがわかるので、おすすめです。

打ち上げのお誘い

これは、必ずではないですが、お互いの頑張りをねぎらう場として、やはり打ち上げ的な場を設けるのも、関係強化につながることが多いです。
そして、クライアントの喜びを直接感じる貴重な機会だと思いますので、いつもやり取りしているメンバーだけではく、制作に関わったメンバーにも参加してもらうと良いと思います。

アンケートへの回答と実績掲載への協力依頼

弊社では、案件終了後にクライアントさんにアンケートを実施しています。
内容としては、「満足度アンケート」のようなもので、対応や費用感、どんなポイントを評価していたか、をお応え頂いています。
そして、自社の制作実績として、紹介する為に必要な許可も、アンケートフォームを送る前に、この段階で少し相談させてもらっています。

最後に

最後の締めは、「ぜひ皆さんの反応を聞かせてください!私たちはその声が励みになります!サイトのことでなくても大丈夫です!いつでも気軽に連絡してくださいね!」と伝えます。
私たちが何をしてくれたら喜ぶかと、どんな時に連絡したらいいのか、を最後に伝えて電話を切ります。

事務的な連絡では、もったいない!

いかがでしょうか。

私としては、サイト公開で関係を終わらせない為に、とは特に捉えておらず、クライアントに伴奏して、ゆくゆくは自走して頂く為の大事な機会で、クライアントさんとこれからも寄り添っていく姿勢を見せやすいタイミングだと考えています。

さらに、私としては、案件がうまくいったときは、この会話が何よりのご褒美であり、次のやりがいにつながる糧になるのです。

まぁ、色々語りましたが、公開した喜びを、直接分かち合いたい。それに尽きるんですけどね。
それができるのは、ウェブディレクターの良いところかもしれないです。

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