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春とオールドレンズ

春だからだろうか。
最近はずっと不安定でセンチメンタルで、すぐ泣く。

感動して泣く
悔しくて泣く
悲しくて泣く

中でも最近多いのは、「足りない」自分に泣く。

私自身は法的には大人、見た目はほどほど。
特別可愛いわけでもないし、富も名声もない。
でも周りには愛されていて、恵まれている実感がある。

それだけ聞くと十分幸せなのではと思う人がほとんど、というか満場一致なのではないか。


けれどどうやら私という人間は貪欲らしい。

何かが埋まらない。何かが足りない。
常にその足りない「何か」をずっと探しては落ち込む。

FUJIFILM X-Pro1
FUJINON 27mm F2.8


この日はとても風が心地よく、気分も晴れていたので池袋のレモン社に寄ってみた。

オールドレンズを買ってみようと思ったのだ。


購入したのはPENTAX SMC 55mmのF1.8。
2,000円という破格で売られていたのでKマウントとともに購入。

オールドレンズで撮った写真

85mm相当の中望遠。私が今まで使っていたレンズは40mm相当だったから、なんだか距離感が掴めない。

買い物失敗したかな…なんて思っていたけど、使えば使うほどオールドレンズの醸し出す世界に酔っていた。

少しボケているものの、とても優しい印象。
年上の、おっとりした女性の包容力みたい。わかんないけど。

このレンズが来てからと言うものの、何故か泣かなくなった。
むしろ春が来るのがより実感できて、つい最近までの涙もどこかへ飛んでいった

今年の春は、嬉しい出来事で泣きたい。

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