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夏の終わりとGR①

電撃が走るような撮影をしたことがあるだろうか。
被写体とカメラマンの意思が、がっちりはまる、あの感じ。



その日は、とても風が強い8月の末で、
汗ばんだTシャツがひと吹きで乾いてしまいそうだった。

久々にとあるカメラマンさんと作品撮りが出来ることになっていて、そのあとご飯も約束していた。

正直なところ、何を話したら良いか分からず、さらに体もそこまで調子が良くなかったため断ろうかと迷っていたくらいだった。


久々に会ったそのカメラマンさんは、以前持っていたLeicaには程遠い、小さくコンパクトなカメラを持っていた。

当時そのカメラの価値を知らない私は
(しょぼい。)
そう思ってしまった。


しかし撮影を始めると、その小さなカメラは、怪物級のカメラであると私は感じた。




GRⅢx 、というカメラらしい。

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