深夜の生暖かい風

色々疲れてしまった
振り返れば底無し沼にはまったような人生だった
何もせず、浮いていればいいのに
あがいてあがいて沈んでいく
何もしなきゃよかったと気付いた時にはもう遅く
泥の中で静かにため息をつく

結局自分は失敗作なんだと
ひしひしと痛感する深夜
学生の時は、勉強ができず
見返してやろうと社会に出ていろんなことを学んだ
すこしづつ成長しているつもりになっていた
そんなことに気づかず
自分を信じてきた

自分のために学んだ知識は他人に酷使され
自分のために考えていた頭は他人に叩かれた
何一つ自分を救ってはくれない
深夜に一人じゃない家で感じる孤独は
何とも言い表せられない孤独だ

生きていることが億劫になり
死んでしまいたいと考えても
死ぬ勇気すら生きる勇気すら兼ね備えていない
宙ぶらりんな私

皆大切にしてくれていることなんてわかってる
それでも埋めることのできない何かは
どうしたら埋まるのだろうか

なくしたスマホに安堵したのに
不安になってパソコンを起動する
ここに私はいていいのか
私という存在だけを必要としてくれる人はいるのか
そんなどうでもいいことを考えている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?