見出し画像

今 瞬きが始まりに変わる

昨日の写真を見返して、セットリストを繰り返し聴いて、一瞬一瞬を思い出す。
会場を出てすぐ撮った写真が、ふたりともぼろぼろだけど満面の笑顔で幸せな気持ちになる。

去年の6月に初めてライブで会って、住んでるところは離れているのでaikoのライブで会う人なんだけれど、節目で会うことができていたからか、もっと前から知っているような気がする。人との距離感って過ごした時間の多さじゃないなってここ最近感じている。

オレンジ色の光の中で、瞬きを歌う彼女を見つめながら思い浮かんだ人がいた。前日の夜に深夜のテンションで行ったカラオケで歌ってた人で、人生でいちばん楽しみにしている時間の真っ最中にも浮かぶんだなって愛おしく思った。ライトに照らされてスタンドマイクを支えて歌う姿があまりに美しくて綺麗で、彼女の中にも思い浮かべる人がいて、その人へ歌っているんだなって勝手に思った。だからその想いが伝播して私の記憶とつながる。

痛い背中覚えてたい 絶対に忘れたくない
両手の隙間から見えたあたしを見てるあなたも
両手の隙間から見えたあたしが見てるあなたを

手首に巻いてもらったピンク色の今日だけのリストバンド、16時につけてもらったときは綺麗だったけれど、22時に会場を出たときはぼろぼろで、TシャツもGパンも全部汗でびしゃびしゃで、右耳につけた彼女が前に撮影でつけていたショッキングピンクのユニコーンピアスが何度もいろんな人の髪の毛にひっかかった。自分と相手の境目なんてなくて、ステージの上のバンドメンバーも彼女も客席も全部ひとつだった。

今日が終わってしまったら、当分会えなくなることがさみしい、始まってほしくないけれど、楽しみにしている。
そんな気持ちを抱えていても、ライブが始まってしまえばひたすらステージを見つめて時間が過ぎ去ってしまう。夢中で、気付けば先頭2列目にきていた。多分目があったかもしれない、なんて瞬間が何度かあった。
何度も聴いた曲がまた新しい音になって身体ぜんぶに染み込んでいく、そういう体験ができるのを私はこの時間しか知らない。aikoだから、aikoが届けてきた愛で、こんな素敵な空間が作られているんだって痛いくらいに実感する。
ずっと、一生、永遠って言葉は信じていないけれど、彼女に対してそれを願いたくなってしまう。

一緒に居られる時間を大切にして、一緒に思いっきり叫んで嫌なことは汗と一緒に全部流して、そして笑っていたい。いつもありがとう、これからもよろしくね。大好きです。

#aiko #ゼッペちゃん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?