最近またかつて仕事をしていた工場のことを思い出したりしている。
家から近いこともあって近くを通ることも出てきた。前はあえて避けてたけど今は現在仕事をしてる事業所の倉庫に勤めてた工場が近くあって、よりによってなんでまたこんな近いところに倉庫があるんだって思った。
たまに上役が運転してるトラックを見かけることもあるし、仕事の移動中に目の前を走ったこともあった。どこまでも、前の悪夢の再来かと思った。

今働いてる事業所は辞める考えにある。訳ありな人がたくさん働いてるし、社会の底辺層の受け皿のような役割を持っている事業所のようだ。

そもそも奴隷の工場で２０年近く働いてきて他の職種に何が向いてるか分からんし、どこがいいか俺には分からないけど、とりあえずスーパーの仕事を見つけてやろうと思う。

それに俺は実家暮らしの今の状態だけど、お金を貯めて実家から出ようと考えてる。だからバイトで働く。正規職は考えてない。責任ばかり押し付けられて圧力もかけられて割に合わないことが正規社員にはたくさんある。
俺は奴隷の工場でそういう目に散々遭ってきた。上司から監視されてるし、仕事が終わってみんなが帰った後に詰問されることがあったし、そのたびに頭を下げて謝罪してた。時には泣いたこともあった。これ、パワハラだね。中途採用の奴からは小言を言われるし、ろくでもない奴らしかいなかった。